スロウ・フード

日曜マーケットからの帰りに立ち寄るアイスクリーム屋さんで、今日はレモンシャーベットを買う。果肉と皮がふんだんに入り、すっぱくて甘い。
日曜日ともあって普段より混みあい、しかし皆ニコニコと大きなアイスクリームをなめながら、店をでる。「年寄りも子供も貧乏人も金持ちも、大好きなアイスクリ~ムを食べりゃあ、み~んな同じハッピィ」と、友達が歌うように呟いた。

このところ、マクドナルド・ハンバーガーに代表されるファストフードという言葉に対抗して、「スロウフード」が新しい波となりつつある。
もちろん辞書にも載っていない造語だが、世界中どこに行っても同じ味のチェーン店の味気ない「簡易食品」を離れて、自分で手間隙かけて作る料理の価値を見直そうという動きだ。
手 間暇かけたというにはあまりにいい加減ではあるが、今日の晩御飯は「豚かたまり肉のスロウロースト」。スパイスとハーブを塗りたくって裏表こんがりとフラ イパンでこがしたら、あとはぶつ切りにした野菜とローズマリをたくさんぶち込んでオーブンでコトコトと2時間。骨付き肉を買えばよかったなあと思ったけれ ど、こちらの巨大な3kgの「棍棒」にオソレをなして1kgほどの塊にしたのが小さなマチガイ、出来上がりはスライスするどころかホロホロと肉が離れてま あ見栄えのよくないこと。その代わり、脂ののった肉は、にじみ出た肉汁にからまって口の中でとろけるほど柔らかい。

煙草を持たない散歩

雲ひとつない青空を見上げてしまったら、出かけないわけにはいかない。皮膚癌にならないように、とオマジナイのSP50ローションを塗りたくり、てらてらと腕を光らせながら歩く、歩く。

近 くの公園までたどり着いて、木陰から鴨の群れを見ていたら、アボリジナル人(豪州のネイティブ人種)のオジサンに声をかけられた。「煙草もってないかね、 おじょうさん。」 煙草をやめてすでに4ヶ月、ベンチに座って吸っていたわけでもないのに、びっくり。「もう何ヶ月も前にやめたから、持ってないの」と答 えると、「「いや~、前にここで、煙草を吸っていたのを見たから」だと。いやに記憶力のいいオジサンだ。。。喫煙人口が極端に少なくなった豪州では、煙草 をせがめるひともあまりいないというわけで、吸っている顔はめったに忘れないらしい。

そう言えば、喫煙者を登録制にして、煙草を買うのにカード提示させるようにしよう、なんて動きがある。すでに喫煙常習者であるという医者の証明書を提出、 そして発行されたカードを携えてコソコソと「後ろめたく」煙草を買わせれば、喫煙人口も予備軍も少なくなるだろう、というアンチ煙草主義者の団体が勧めて いる運動らしい。そこまで貶めなくても。。と思うのは、今だに口も指も寂しい元スモーカーの「過去弁護」かな。