オジロクロオウムの鳴き声はかなりウルサイ…

長い6週間の夏休みを経て、パースに戻ってきた。
零度以下にもなった日本滞在から一気に乾期の熱帯バンコクに戻ってからだったので、それほど気温の違いを感じはしない。それでも乾期のバンコクよりは暑く、外に出ればジリジリとくる日差しだ。

昼ゴハンを食べようと外に出たら、オジロクロオウムのぎゃあぎゃあという鳴き声が聞こえる。
以前写真だけは撮ってブログ記事にしていたが、今度は映像も撮れた。

かなり大きい鳥なので、群れていると壮観だ。遠目で恐る恐る撮ったので大きさがあまりわからないだろうが、どれだけうるさいか。隣の家の芝刈り機の轟音に負けていないのがすごいや。

タスマニアへ:フェリーで行くブルニー島

4月15日(金)
いつもは不眠症一歩手前のわたしだが、休暇となるとグッスリ寝られるのはいつものこと。早朝からトーストと珈琲の朝ゴハンまでしっかり食べて元気に出発。

2日目は南極に1番近い最南端の島、Bruny Islandだ。ケッテリングというホバートから車で40分ほどの港に行き、車ごとフェリーで島に渡る。1時間毎に出ているというので、10時のフェリーに15分ほど早く着いた…が、何と10時は満車だと言う。結局3列まである順番の列の1列目3番車となって車をそのまま駐車し港のカフェに入った。

小さな港には沢山のヨットが。

2016-04-15 DSC_0006 copy

珈琲を飲みながら待つこと45分ほど。やがて、フェリーが見えてきた。これに車ごと乗って島に向かう。乗っている時間は約15分ほど、往復で約3500円。

2016-04-15 DSC_0011 copy

フェリーでは誘導されて、そりゃもうギッチギチの10cm間隔で車を停める。「近すぎるよー」というアラームが車内で鳴り始め、前の車にぶつからないかとヒヤヒヤしてしまった。

2016-04-15 DSC_0015 copy

15分などというのはあっという間で、車から出て雄大な景色を見ているだけですぐに着いてしまった。さて、着いたらすでに11時過ぎ。小腹もすいてきたことだし、ともちろん最初に止まったのはコチラ。生ガキ養殖場の売店だ。

2016-04-15 DSC_0018 copy

中国語の看板も見えて、中国人の観光客もいるらしい。…と思ったら、なんとわたしの車の後ろからは2台の大型観光バスが。その後も色々な場所で中国人の観光客にはかなり頻繁に会ったので、どうやらタスマニアには日本より中国から訪れるひとのほうがはるかに多いらしいということがわかった。

まだまだ空いているが、この後にどっと中国人観光客が押し寄せて、生ガキをこじ開けるオバサンの手作業が間に合わないくらいだった。

2016-04-15 DSC_0021 copy

これが、その場で開けてくれる生ガキ、1ダース12個で1700円ぐらい。レモンをたらして口に流し込む。ああ、美味しい!

2016-04-15 DSC_0020 copy

忙しいひとにはなんと、マクドナルドのようなドライブスルーまである。しかし、こんなのどかな島で車から降りるのを渋るほど忙しいひとなんかいるのかね。

2016-04-15 DSC_0023 copy

「おやつの生ガキ」を食べて、干潟を見ながら海岸沿いに車を走らせる。

higata

ほどなく着いたのがThe Neck Lookoutと呼ばれるブルニー島の「首」の部分。高台からは一気に左手のアドベンチャー湾と右手のイスマス湾が望めるので、さて昇るかと麓の20段ほどの木製階段を上がって見上げると…。

kaidan

えっ。
こ、こんな階段を上がったら「行きはヨイヨイ、帰りは膝ガクガク」で恐ろしくてとてもじゃないが登りきれそうもない…というわけで、そのまま回れ右をしたらそれでも美しい景色が広がっていた。ついでに隅っこで飛んでいた鳥まで記念撮影。

necklookoutそのまま、アロナを通りすぎて島唯一のワイナリーBruny Island Premium Wineへ。ここは世界最南端のワイナリーとして有名だ。友だちの同僚の妹が経営していて、「タスマニアに行くならぜひ寄って来てね」とのこと。ここら辺一帯は4月末からは閑散期の冬場は全て閉まっているので、ちょうどラッキーな直前の時期だった。

bruny_wine

bruny_wine2ワイン試飲のカウンター。看板の後ろの壁は飾りではなく全てワインの瓶底を使った模様になっている。

2016-04-15 12.58.42 copy試飲して美味しかったので、2012年のリースリングを1杯と季節のシーフードを使ったチャウダーを注文。ここのチャウダーはタスマニア名物のカキと帆立貝が山程入った濃厚なスープで、とびきり美味しかった。普通ならあっさりとした味のチャウダーだが、ここのは生クリームも混ぜてあってねっとりとしている。フルーティーなリースリングにとてもよく合うランチとなった。

こちらはワイナリー近くのアポロ湾沿いで見つけたかわいい郵便箱の群れ。一軒一軒がとても離れて立っているので、郵便局の配達はここにまとめて来る という。タスマニアの田舎ではこういう道端に並んだ郵便受けをよく見る。自分の家のものがすぐわかるようにカタチも色も様々だ。

posts

帰り道では羊とよく目が合い、それならばと1枚写真も撮った。めええ。普段はモコモコの羊毛に覆われているのに、夏の終わりに毛を刈られてしまったらしく皆さんハダカんぼ。しかし、タスマニアは羊だらけだ。もしかしたら、ニンゲンより羊の数のほうが多いかもしれない。

mee帰り道、昼間通った道沿いから見える、すでに雲が立ち込めた夕方のタスマニア本土。

yuugata

フェリーに乗って、ブルニー島への1日ツアーは終わりを告げた。運転距離にしてホバート出発から戻るまでで150キロほど。島自体は小さいし、半分は森なので西側しか開拓されていない。公道は1本のみ。それでもアスファルト舗装していない道が半分ほどある。

route_bruny

住みたいとは思わないが、あと1週間ぐらいゆっくり回って歩いてみてもいい。ただし冬は、雪こそ降らないけれど厳しそうだ。

夜ホバートに戻ってからの食事については、次回の記事で。

タスマニアへ:首都ホバートの第一夜

4月14日(木)
今までオーストラリアの他州で行ったところと言えば…アデレイド(南オーストラリア州)、ダーウィン(ノーザン・テリトリー)、シドニー(ニューサウスウェールズ州)そしてメルボルン(ヴィクトリア州)。

「タスマニアはまだ行ったことないんだよね」と言うと、一様に「えー、きれいだよー、絶対行ったほうがいいよー」いう答えが返ってくる。そんな言葉にも影響され今回機会が重なったのもあり、8日間タスマニアを回ることになった。

パースからタスマニアの首都ホバートまでは直行便は飛んでいない。メルボルン経由でほとんど1日がかりの旅だ。

飛行機でパースーメルボルン間は4時間前後、メルボルンーホバート間は約1時間半、間にメルボルン空港で1時間半の乗り換え待ちがある。時差は2時間。メルボルンに着いた時点で時計を2時間早めなければならない。

2016-04-14 07.13.11

4月14日8時15分出発だったので、早めに着いて7時にはすでにカンタス空港のラウンジに入っていた。朝日が美しい。普段こんな時間には家でバタバタと出勤の準備をしていて、ゆっくり外を眺めている余裕はない。

2016-04-14 17.31.32

飛行機に乗ったら、わたしの席は何と非常口の隣。機体のど真ん中に右と左にそれぞれふたつずつ非常口がついている。前の席との間がかなり広く快適だが、全員(つまり各側2人ずつの席が2列で8人)揃ったところで乗務員から説明を受ける。この席に座るということは、非常の際に2人が力を合わせて20キロ近いドア(=ハッチ)を開けるという義務を負うわけで、「わかったか、わかったら返事せよ」と言うので、「はい」と。

2016-04-14 08.06.34

もうひとつ面白かったのは、シートTVがないこと。その代わりiPadミニが各シートポケットにあり、それで機内TVが見られる。シートTVがあるべき場所にはiPadミニをセットできるようにもなっていて快適だ。日本の国内線はどうか知らないが、少なくとも自分の好みの番組を指定するのが楽で、Retinaのスクリーンも解像度が高い。

2016-04-14 08.07.24

ところがそんなテクノロジーに満足することもなく、昨晩の睡眠時間の短さがたたってほとんどの飛行時間ウトウトとしていたわたしは、つけていた映画の筋さえ覚えていない。

さて、メルボルン空港。
「たかが1時間半ぐらいの待ち時間だから」とタカをくくっていたら、なんと食事のケータリング部分からの水漏れにより出発時間に遅れがでた。最初は1時間、そしてもう1時間。その間カンタスクラブのラウンジでほとんどの雑誌と新聞を読み、ワインを飲み、スナックをつまみ、退屈を絵に描いたような顔をしてわたしは待ち続けた。

ラウンジの中はもちろんパースと同じようなものだが、人々の服装が違う。パースのラウンジは朝地方に向けて出発する作業服姿のひとたちが多い。鉱山や油田で働くひとたちは、こうしてパースに自宅を持ちながら数週間地方に飛ぶのである。ところが、これがメルボルンになると今度はスーツ姿のビジネスマンたちだ。コンピューターを広げ、書類を読み、電話で仕事の話をしている。地域と時間帯によってラウンジのひとたちの姿が違うのは、見ていて大変興味深かった。

結局、夕方に着くと思っていたホバートには夜の7時近くに到着。レンタカーの手続きをしてホテルに着いたらすでに8時。

パースで探しておいた水辺のトレンディーなバーで軽食とお酒を、とThe Glass Houseに向かった。

glasshouse2

glasshouse

確かにスタイリッシュな空間でサービスもいいのだが…高い。タスマニア産の普通の白ワイン1本とアジアン・タパスと謳ったスナック3皿で約1万5千円。リースリングワインはフルーティで美味しかったけれど、タパスはどう考えてもそんなにお勧めとは言えない。造りは美しいが味気なく、残念だ。

2016-04-14 21.08.09 copy

ハマチのカルパッチョ、ココナッツソース和え。見た目はいいが、こんな厚切りなのにピリリとハーブなどを効かせていないので生臭い。塩が足りない。

2016-04-14 21.32.20

新ジャガとベーコンの「だし」ソース。いや、だしの味はするがやはり塩味が足りない。ベーコンとだしが合っていない。醤油をかけて食べたかった。

2016-04-14 21.14.35 copy

オーシャントラウト(マス)のコンフィ、りんごとわかめ添え。唯一美味しかったのがコレ。低温の油でゆっくりと時間をかけて作られたらしく、これは味も歯ざわりも絶品だった。

「タスマニアに来たからには、明日からは素朴に生ガキとホタテでしょ」と思いながら、軽い食事とワインの酔いと疲れのせいで、ホテルに戻ってベッドに倒れこんだのが11時。生ガキを食べている夢さえ見てしまった、タスマニアの首都ホバートでの第一夜である。