ネット初公開、がびデスク(の一部)

そりゃあ、普段のわたしのデスクは、ゆきちゃんの寝るところがないほど「仕事中」だ。

しかし、今日は違う。ちょこっと片づけたから、奥行75cm、幅180cmの平面には「見えている」ところが沢山ある。それなのに、どうしてたった今使っている書類の山のてっぺんにいるんだ。

マルメロの実

去年の同僚が立ち寄ったので、まあ軽いランチでもと思い「フリタータ」を作った。ついでに写真も撮ったので、レシピまで2年ぶりに公開。(詳しくは「がびのキッチン」でどうぞ)

お みやげに持ってきてくれたのが、なんとマルメロの実。一見「梨か?」「林檎か?」「でか檸檬か?」のようだが、このままでは食べられない。英語で Quinceと呼ばれるこの果物は香りもさわやかで、どっしりとした量感を持つが、がぶりと一口やったら大変なことになる。とんでもなく渋いのだ。

長 く住んでいたスイスでは、この木のある家の主婦は皆このQuitten(ドイツ語ではクイッテン)で、ゼリージャムを作って保存していた。手を加えること によって、この果実はいきなり輝きだす。何の変哲もないクリーム色の渋い果肉が、香り高く透明で美しいルビィ色のジャムに変身するのだ。
このマルメロで羊羹のごときペイストを作り、各種チーズに添えても美味しい。薄い薄いクラッカーにタスマニア産ダブルクリームチーズを載せ、このマルメロペイストをたっぷりなすりつけて、口に運ぶ。ああ、至福の時。

しかし、3つだけもらってもなあ。。。軽く砂糖と一緒に煮て檸檬をたら~り、のコンポートでも作るかな。

はじめまして、ゆきちゃんです

もらってきてから数ヶ月の間は大変おとなしく、車に乗せた時以外は全く鳴かない猫だった。

ところが、このごろわたしと家に馴れてきたのか、ご飯が欲しいと いっては「ふぃ~んふぃ~ん」と呼びかけ、退屈だといっては「ふぇ~んふぇ~ん」と鳴く。足にまとわりつき、身体をすりつけ、デスクに飛び乗ってマウスと わたしの指にじゃれる。
ちょっとでも寝坊すると、胸に飛び乗り、息が感じられるほど近くからわたしの顔を覗き込んでごろごろと喉を鳴らす。これでは、息苦しくてうるさくて、寝ていられるわけがない。

10 週間に一度タイに戻るが、その時は有料キャットホテルにあずかってもらう。猫愛好家団体の経営する場所なので、まるで「保育園」のような雰囲気、初めて 行ったときにはかなりとまどった。ボランティアの「保母さん・保父さん」が事細かく食事や習慣についてメモし、「はい、じゃあお母さんにバイバイしましょ うね~。1週間だもん、がまんできるよね~。」などと猫とおしゃべりしながら奥に消えていくのだから。
そんなキメ細やかな世話にもかかわらず、毎度少し痩せ、帰ってくるとがつがつと食べ始め、そしてその晩は下痢をする。下半身長毛種の白猫が下痢をしたらどういう状態になるのかは、ご想像におまかせするが、いやがる彼女を洗うわたしの手はもちろん傷だらけだ。
ため息をサンザついたあと、わたしの静かな夜は、やっと落ち着いた彼女をゆっくりゆっくりと愛撫しながら、更けていく。愛撫するものもされるものも、顔に満足気な笑みを浮かべながら。