ちいさな親切、大きなお世話?

時々雨交じりの風が吹いて、いや寒いのなんの。それでも気を取り直して出かけてはみたものの、普段はすいている美術館にわざわざ日曜日にはいりたくはない。

まあ、ちょっとだけ買い物をして帰るか、と駅の構内を抜けてショッピングアーケイドに向かったら、3人ほどの日本人の若いグループがお決まりのようにバックパックをしょって、電車のチケット販売機の前で話し込んでいる。何やら困っているらしい。
近づいて「どうしたの?」と聞くと、やはり買い方がわからないということ。どこまで行くのか聞いてから、これこれこうやって買うのよ、と教えてあげたら、もちろんぽんとチケットが現れ、つり銭も出てきた。
「やっだー、だから言ったじゃない。やっぱりこうすればよかったのよぅ。」「お前だって、こうこうしたからお金もどってきちゃったじゃんかよぅ。」
で、これまたお決まりのようにわたしの存在を完全に忘れている。「それじゃ、もう大丈夫ね」と言うと、「あ、どうもー」とひとりだけがわたしに向かってささっと答え、3人の大声でのおしゃべりに戻ってしまった。

だから、嫌なのだ。

わたしはオセッカイなので、どうも外国で困っている日本人を見かけると声をかけてしまう。そして、3人のうち2人までが、きちんとお礼の言葉を言わない。
「どうもありがとう」という言葉は、一体どこへ行ってしまったのか。「どうもー」はThank youではないし、言わないよりまし、という程度の価値しかない。「どうもすいません」のほうが、まだ可愛げがある。
毎度同じような不愉快な経験を今まで住んだ国々でしてきたから、今度こそ絶対助けてあげないからねっ、と固くココロに誓うのだが、またしてもやってしまった。
オセッカイは遺伝である。煙草は絶てたけれど、これは直らないのかもしれない。

気 を取り直して、ささっと作った夕食はこれ、Caperattiというまあラビオリを大きくしたようなパスタ。ドライトマトとチキンが詰まっているから、皮 を赤くしてあるらしい。昨日イタリア食品店で買った生パスタなので、さっとゆでてから、熱くしたオリーブオイル、にんにく、タラゴンと混ぜ、イタリアンパ セリを散らして出来上がり。サラダを添えて、ついでにワインを一杯くいっと飲む。いいね。

煙草を持たない散歩

雲ひとつない青空を見上げてしまったら、出かけないわけにはいかない。皮膚癌にならないように、とオマジナイのSP50ローションを塗りたくり、てらてらと腕を光らせながら歩く、歩く。

近 くの公園までたどり着いて、木陰から鴨の群れを見ていたら、アボリジナル人(豪州のネイティブ人種)のオジサンに声をかけられた。「煙草もってないかね、 おじょうさん。」 煙草をやめてすでに4ヶ月、ベンチに座って吸っていたわけでもないのに、びっくり。「もう何ヶ月も前にやめたから、持ってないの」と答 えると、「「いや~、前にここで、煙草を吸っていたのを見たから」だと。いやに記憶力のいいオジサンだ。。。喫煙人口が極端に少なくなった豪州では、煙草 をせがめるひともあまりいないというわけで、吸っている顔はめったに忘れないらしい。

そう言えば、喫煙者を登録制にして、煙草を買うのにカード提示させるようにしよう、なんて動きがある。すでに喫煙常習者であるという医者の証明書を提出、 そして発行されたカードを携えてコソコソと「後ろめたく」煙草を買わせれば、喫煙人口も予備軍も少なくなるだろう、というアンチ煙草主義者の団体が勧めて いる運動らしい。そこまで貶めなくても。。と思うのは、今だに口も指も寂しい元スモーカーの「過去弁護」かな。