日曜日の優雅「じゃない」昼ゴハン

いや、お見せするようなものではないのはわかっている。久しぶりの投稿でこんな写真はあんまりだろうと思ったが、まあいいや。


茹でている間に野菜を切ったり肉を解凍したりすれば、日清出前一丁は本当に3分でできてしまうんだから。そして、この即席ラーメンをすすり始めたら、先日外で食べたラーメンのことを思い出した。

「近所のお買い物通り」にある小さな日本料理屋、レストランと呼ぶにはあまりに庶民的なテイクアウトショップ、つまりマクドナルドの規模を1/3ぐらいにしてテーブルをぎゅうぎゅうに8つくらい置いた風情の、ひなびた店だ。「新メニュー:ラーメン!」というデカイ看板が出ているし、メニューカードにもでかでかと大きめの写真付きで載っている。

わたしは、ラーメンなら三食で3日ぐらい過ごせるぞ、というくらいのラーメン好きなので、ちょうど近くに行ったついでに注文してみた。

出てきたのは、豚骨ラーメン。これでもかというくらいうず高くつみあげたワカメと、回りの赤い本場中華風大甘のチャーシューが透けて見えるほどの技術を誇って3枚。これを見た時、「しまった」と思った。
案の定、味もそっけもない。麺はのびているし、スープに全くコクがない。豚骨使ってこのコクかよ、とテーブルをひっくり返したくなったが、何とか怒りを抑えて半分以上残して店を出た。お値段1200円(パースの外食はとんでもなく高いのだ。これは周知の事実)。

しかし、まてよ。「この味はどこかで食べたぞ」と、帰り道よく考えてみたら「日清の出前一丁・豚骨味」だった。こちらでもマレーシア製が1袋80円ほどで買えるし、今日のわたしの昼ゴハンも実はこれだ。

80円の即席ラーメンの味をそっくり再現できるとは、何というすごい技術だ。加えて、某パース・レストランガイドを見たら、「ここ好き」というコメントがなんと80%以上。つまり、コメントを寄せたひとたちの80%がこの店の料理が美味しいと思っているわけだ。わたしは英語でも西オーストラリア・パースのレストラン探訪ブログを書いていて、その後この店をクソミソにけなしたら読者がガクンと減った。

ひとの舌は本当に信用できない。
だから、わたしの書いていることも信用しないでね。お願い。

 

いつものレストラン、いつものタイ料理

料理をつくるのは、まあ趣味のようなものでもあるけれど、タイ料理はあまりつくらない。そして、オーストラリアでタイレストランに行った経験もあまりない。オーストラリアのタイ料理は「砂糖入れすぎで辛くない」というのが定番のようで、どうもわたしの舌の好みからはかけ離れているのだ。

でも、学期休みのたびに「帰国」するタイ・バンコクではわけが違う。タイ料理屋にも行くし、デパートのフードコートでセルフサービスの昼食も摂るし、近くの屋台で汁ビーフンやフライドライスも注文する。旅行者ではないので、どんなものを食べてもまず腹をこわすことはない。慣れちゃっているのだろう。

そして、着いた次の日の晩はすぐ近くのタイレストランに行って「いつものメニュー」を注文する。たまには「冒険」してみることもあるが、まあ大抵は同じものだ。トンローのThonkruengだと言えば、バンコク駐在の日本人は「ああ、あそこね」というくらい同胞の客の多い店でもある。

ホーモック(スパイシーフィッシュケーキ):

チキンのパンダンリーフ包み揚げ:

豚ひき肉のラープ:

チキンとカシューナッツの炒めもの:

それにジャスミンライスを添えてもらう。

このレストランには、実は必ずもう一回行く。パースに帰る便は夜遅いので、スーツケースを車に置いて食事をしてから空港に向かうからだ。このときもまた、なぜか同じメニューだ。もう何年も通っているので、自分ちのキッチンの出張所のような気分になっているのかもしれない。

 すでに休暇の終わったパースでこんな記事を書いていると、またラープが食べたくなってくる。

ヴィクトリアパークの Emma’s Seafood and Dim Sum Restaurant

いつも行く中華料理屋は車で3分もかからない。ここで食べる週末の飲茶は美味しくて、繁華街までわざわざ出て行って駐車場を探しまくるほどのこともなくなった。
特に小籠包の美味しいことと言ったら。

他の飲茶で注文すると、汁がすでに外に出てしまって萎んでいるものが多いのだが、ここのは違う。そおっとくっついている部分をはがして、ひとつ丸ごと口にいれる。さてゆっくり噛んでみると、じゅわっと汁が口中に広がるのだ。この肉汁は至福。
しかし、考えてみたらこの店で夜のアラカルトメニューを試したことがない。いつも飲茶だけでは芸がないと思い、友達を誘って昨日の晩出かけていった。

飲茶の賑わいとは少々違って、やはり夜の中華料理屋はゆっくり食事を愉しむグループが多い。わたしたちは二人だけだったので、頼めるものは限られている。結局炒めもの2種と、わたしの好きな麻婆豆腐に決まり。食事は持ち込みだけだったので(酒販売の法律のウルサイ西オーストラリアでは、酒を扱っていないが持ち込みを許す店が多い)、プーアール茶を頼んだ。

鶏肉と野菜の炒めもの。

麻婆豆腐。

シーフードのXO醤炒め。

全体的に味が濃いが、確かに素材も良いし、やっぱり美味しい。麻婆豆腐は他の中華料理屋で食べるより、少々辛めでわたしの好みだ。特にXO醤は高級なものを使っているらしく、細かいホタテ貝柱が沢山入っていて風味がある。
白飯は、安い中華料理屋だと「昼に炊いたものを保温していたヤツ」が出ることがあり、これはハッキリ言って、夜のアラカルトメニューで出すシロモノではない。
ここのご飯はふっくりとしていて、絶対さっき炊いたばかりだね、というものが出てきた。

サービスも迅速で、行き届いている。
こちらパースの中華料理屋のサービスは、仏頂面と最小限の言葉で構成されているのが普通で、このレストランも例外ではない。だが、わたしはヘンに親しげなウェイトレスよりは、隅々まで気のつく仏頂面のほうがはるかにいいと思っている。
近所の店は引っ越してきた6年前からシラミつぶしに試してきたが、このごろではこういうきちんとした味を提供してくれる店が増えたので、本当に嬉しい。