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英語と米語の違い

アメリカからの小説はよく読むし映画も観るけれど、わたし自身は米語を使うことがほとんどなくなった。過去形なのは、中学・高校生のときに日本で習っていた英語がもちろん完全な米語だったからだ。

世界的には米語を使うひとのほうが(第二言語としての英語も含めて)多いのかもしれないが、54カ国で構成される「イギリス連邦」は事実上イギリス英語を「英語」として使用する。つまり、オーストラリアやシンガポールも語彙や表記はイギリス英語が基本だ。

そして、日付の書き方を例にとれば、英国英語もフランス語もドイツ語も「日、月、年」の順だ。月が最初に来るのは米語だけである。

英国英語と米語では、語彙が違うものもかなりある。米語vacation(休暇)も、まず英国英語では使わない。米語のholiday(祝日)が、英国英語では「休暇」の意味を持つ。だから、夏休みはsummer vacationではなくsummer holidaysだ。米語のLine(列)も英国英語では使わない。こっちだとqueueだ。だから列に並んで待つ、という表現はwait in a queue。エレベーターはLiftだし、トラックはLorryだ。ナプキンもServietteで、これは元々フランスからきた言葉だから、フランス語でもドイツ語でも同じ意味で使う。

表記も違う。
よく知られているところでは、color、flavorなどのor表記は英国英語ではourになり、colour、flavourとなる。centerはcentreだ。もうひとつ重要なのは、米語で-ze表記の動詞が英国英語では全て-seに変わること。realise、materialiseなど。一度造語で「PCを日本語化する」を「japanise your PC」と書いて、「それはjapanize your PCの間違いではないか」と言われたことがある。いや間違いではないのだが、米国人でも自分の国以外では-zeが-seになるのを知らないひとは多い。

発音も違う。
例えば、スケジュールと読むのは米語。Scheduleは英国でもオーストラリアでもシェジュールと読む。わたしは、すでにTomatoをトメーイトゥとは言えなくなってしまった。日本であんなに苦労して習ったのにねえ。 英国英語(豪州含む)では「トマァト」だ。Privacyはプリヴァシーだし、Vitaminも「ヴィタミン」で日本語に近い発音。

こういう違いを無視してワードで書類を書いていると、スクリーンが「自動スペルチェック」のせいでマッカッカになる。ワードのデフォルトは米語なので、英国英語のスペルの上記のような違いは全て「間違い」にされてしまうからだ。あらかじめ英国英語、または豪州英語に代えて使わなければならない。

そう言えば、わたしの友達でニューヨーク・ブロンクス出身、20年オーストラリアに住んでいるひとがいる。発音もイントネーションももちろんアメリカ英語だ。それなのに、故郷に帰ると必ず数回は「お国はどちら?」と訊かれるそうな。たぶん、20年の間に使用語彙が豪州英語になってしまったせいなのだろう。ブロンクス生まれと言っても信じてもらえないらしい。「こっちじゃあ、アメリカからの観光客と思われるし、アメリカに帰ってもガイジンだと思われるなんてなあ」と「完璧な米語」(と、わたしたちには聞こえる発音)でこぼしていた。

 

4件のコメント

  1. 初めてメールさせて頂きます、荒木と申します。

    いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。
    風邪をひかれたとのこと、心配しておりましたが
    こちらが更新されていて、一安心です。

    あまりご無理のないようご自愛下さいませ。

  2. ★荒木綾さん:
    コメントとお気遣いをありがとうございます。回復しているようで、やっと声が出始めました。まだ赤鼻でヒトサマの前にでられるような顔ではありませんが、実家でのんびりと母と過ごしています。

  3. 明けましておめでとうございます!!
    今年もよろしくお願いします♪

    いろんなところに顔を出してしまってすみません(汗)
    おかげんいかがですか?
    今はご実家にいらっしゃるのですね。
    しっかり休まれて、愛猫ちゃん達との再会に備えて下さいね…大量のお土産と一緒に(笑)!!

    高校に入るまで10年余りスコットランド人に英語を習っていたので、がびさんのブログにたまに懐かしい単語が出てきて嬉しいんです♪
    勿体ないことに既に英語で話すことも読み書きもままならなくなっていますが、シカゴ出身の友達とニュージャージー出身の友達(どちらも日本人)に因ると、私の英語はとても訛っていたそうです。

    私の通っていた高校は普通科のみの私立校でしたが、英語の授業は日本人の先生でも英語でしか話さない人が多かったですよー!!
    がびさんの記事を読んで、そういう学校って珍しかったんだって知った次第です。
    そういえば、大学に入りたての英語の講義でレポートを英語で書いたら、日本語で書き直すように言われてとても恥ずかしかったのを思い出しました…。

    1. ★ゆゆさん:
      明けましておめでとうございます!
      こちらこそ、今年もよろしくお願いします。

      大風邪をひいてしまい、なんだかずっと実家で味のない食事(鼻が通っていないので、まだ味がよくわからないんです)を楽しんでいます。とほほ。

      日本人の先生でも英語でしか話さないひとが多い高校ってスゴイですね!わたしの高校なんか、「日本語だけで授業を進めたら」おバカな子の親が必ず出てきて文句を言いますよー。すでに言われましたし(笑)。
      ゆゆさんは、英語の浸透した教育を受けていらしたんですね。でも、スコットランド人の英語って、わたしにはまだものすごく難しいです。訛りが独特で、スコットランド映画のDVDなどは英字幕をつけたほうが見やすいです。

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