がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

がびんちの定番、ラム肉のグリルと野菜のクスクス

わたしはどちらかと言うと魚介類や鶏肉、豚肉などのほうが好きで、英語ではRed Meatと呼ばれる牛肉やラム肉は1ヶ月のうち数回しか食べないような気がする。嫌いというわけではないし、「食話休題」などとざっと見ると結構ラム肉(仔羊肉)がよく記事になっているが、亡き父がよく言っていた「料理はさっぱりしたものがいい」のように、年齢により胃や好みが変わってきたということなのかもしれない。

それでも金曜日の放課後に寄ったマーケットでは、肉屋にちょいと美味しそうなラムのバックストラップがあり、さっとグリルしてみたくなった。
Back strapというのはちょうど仔羊の背中のヒレ肉のお隣にある、細めで脂肪分の少ない部分で、最近テレビなどの料理番組などで紹介されたこともあって、昔はフィレ肉の半分ぐらいの値段だったのに今では同じぐらいの値段になってしまった。ま、需要と供給の関係で仕方のないことか。

ラム肉はそのままクーミン、パプリカ、にんにくのみじん切り、塩コショウ、レモンジュース、オリーブオイルでマリネし、冷蔵庫へ。
その間にインゲンの筋をとって適当に粗みじんにし、洗った水がついたまま電子レンジで1分。冷蔵庫を漁ったら、ちょっとしなびてきたサツマイモとカボチャがひときれずつあったので、それも1センチ角ぐらいに切って電子レンジでチン。

付け合せのナス(こちらのナスは日本のものの3倍ぐらいある)をスライスしてオレガノを振り、赤ワイン酢とバルサミコ酢とオリーブオイルをパッパと振る。
ラム肉を出して、鉄フライパンで裏表にきれいな焼き色がつくぐらい、つまりミディアムレアに焼く。お隣にはもちろんナスを加えて、こちらもそのままグリルだ。

クスクスは鍋に入れて、沸騰した同じ分量の湯を振りかけてさっと混ぜ合わせ、蓋をして蒸らすだけだ。5分立ったらインゲン、サツマイモ、カボチャを加えて出来上がり。

よく焼いてしまったラム肉は硬い砂を噛んでいるようだが、このぐらいのミディアムレアだと柔らかくて美味しい。バックストラップはヒレ肉より味が濃くて深みがあり、わたしは値段が同じぐらいになってしまった今もこちらのバックストラップのほうを好んで使う。
なんとなく中近東の味のする、がびんちのスピード料理だ。

そして、次の日土曜日のランチはこんな感じで残り物のサンドイッチに。ラム肉とトマトとレタスを、買ってきたばかりのバゲットに挟んだ。

口の中を刺すくらいにパリパリの外側と新鮮なパンの香り。近所の店、La Belleのパンとクロワッサンとケーキはやめられない。(その店に関しては後日記事にするつもり)

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