It Had To Be You…

先月、バンコクから買ってきたこの一枚。ロッド・スチュアートの “It Had To Be You – THE GREAT AMERICAN SONGBOOK”である。
テ レビのトークショウにナタリー・コールとともに出ていたので、いや彼も年取ったなあ、と感慨深げに見ていたら、番組の最後にデュエットで1曲歌った。それ がこのアルバムのタイトルにもなっている往年のスタンダードジャズ”It Had To Be You”である。40を過ぎてますます磨きのかかったナタリー・コールのベルベットのようななめらかな声で始まった曲、さあロッド・スチュアートどうもっ ていくか、と思ったら、なんと完全にナタリー・コールを食ってしまった。
あの例の独特のしゃがれ声は、彼の年とともにいい具合に枯れてきていた のだった。笑みを含んで軽く流しながらも、そのリズム感と間のとり方は洗練の極みであり、とても若者にはまねのできない風格がある。派手な服に身をつつん で叫び、舞台を走り回る「ロックの王者」と呼ばれた昔が想像できないくらいだ。

さっそく買ってきたアルバムは、全曲すべてどこかで聞いたことのあるスタンダードジャズばかりだが、囁くようにそして語りかけるように静かに流れる曲は、大人の時間と空間にとてもよく似合っている。

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