タスマニアへ:ギャンブル大富豪の私設美術館MONA

4月16日(土)
MoMAと言ったらニューヨーク近代美術館のことだが、ホバート近郊にあるのはMONA、Museum of Old and New Artという私設美術館のことだ。ギャンブルで大儲けした富豪、タスマニア出身のディヴィッド・ウォルシュが私財のみを投じて建設した。2011年1月のオープンの比較的新しい美術館だが、金に糸目をつけずにデザインされたその建物は、敷地も含めるとオーストラリア最大の規模を誇る。

とにかく広い。
野外コンサートができる大きな広場には点々と巨大なクッションが置かれ、好きなように寝転んだりモノを食べたりしながら鑑賞できるようになっている。

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パブもあるし、

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対岸の景色を見ながら、奇妙な建造物の置かれた美しい庭園を散策することもできる。

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美術館に入らない限り、こうした外の庭園やパブや野外コンサート場は無料である。夏などはここに来るだけでも楽しいだろうなと思わせる場所だ。

ただし、ウォルシュ氏の趣味で集められたアートばかりなので、最初から駐車場で度肝を抜かれた。

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これも彼のコレクションの「アート」らしい…。

古いアートと新しいアートという名前に表されるように、ここでは現代美術のとなりに古代エジプトの棺があったり、どこでどう区分けされているのかさっぱりわからない。
ただし入館時に無料で渡されるiPodにはGPSがインストールされており、美術品の前に立っただけで居場所がわかり、すぐにiPadにその説明が非常に詳しく表示されるようになっている。これは便利だ。

説明されてもあまりよく理解できないアートもかなりあったが。
例えば、膨らまされた真っ赤なポルシェとか、

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自分の身体の皮膚をかたどった模型を天井から吊るしたりとか、

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この椅子の上の洗面器の中で泳ぐ2匹の金魚と包丁とか。これもアート。

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あとは、様々な女性の膣をかたどったもけいが70個以上陳列された壁とか、自分の手(漫画チックなプラスチック製の大きな手袋をつけているが)を執拗にナタで切り刻むひとの動画とか。かなり好みが分かれるところだと思う。

こちらは壁いっぱいに描かれた巨大な絵画のように見えるが、実はひとつひとつ細かく描かれた絵画だ。

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この水の噴出で描くテキストは面白かったけれど。

いずれにせよ、わたしの考える美術館とはかなり趣向が違っていて、美術館というよりむしろ古代アートと現代アートの「遊園地」のようである。

外に出ると、もうそろそろ薄暗くなってきていた。こちらは対岸から見たMONA。まるで小さな村のように見える。

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結局1日じゅう歩いたおかげで足も痛くなり、もう出かける気力もない。昨日行ったミュアーズの並びの店で生ガキとグリルドフィッシュ、そしてサラダを作ってもらい、部屋に持ち帰って食べた。

そしてテレビの前でウトウト。
明日はホバートを立ち、世界最南端の世界遺産ポート・アーサーの史跡へと向かう。

 

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