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さらば、胆石の日々 2

次の日、10月6日午後1時に手術。
手術室で色々な準備が続いている中、麻酔医から説明を受け、しばらく「手術室には結構沢山ひとがいるんだなあ」と思ったら、次に気づいたときはすでに回復室で寝ている。「麻酔しますよ」も「さあ始めましょう」も何もない。いきなり、はひどいよなあ。

回復室ではもうろうとしているし、喉の痛み(これは手術中の酸素吸入器のせい)で声があまり出ない。時々頬を優しく触られて「息をしてくださあい」と言われたのだけは覚えている。
その次に覚えているのは、看護師が3人わたしの指のネイルアートを見ながら「これって本物、それともニセの爪?」と話していたこと。「本物ですよ」と言ったら「へええ」と珍しそうに3人で覗き込んでいる。わたしが胆嚢摘出手術をしようがしまいが、世の中平和なのである。

手術は最初1時間と言われていたのだが、あまりの胆石の大きさに3時間に及んだ。内視鏡手術だったので穴は4つ。開腹していないので絆創膏が4つついているだけだ。時間が長かったせいもあり、わたしの肺は少々機能が低下してしまい、回復室に残っていた時間は2時間を超えた。その後は病室に戻り、繰り返し血圧だの酸素だの体温だのを測られ、ずっと寝たきりだ。やはり動くと傷口は痛い。それに、まだ頭がぼうっとして話をするのが辛い。

手術をしてくれた医師が来て、ニコニコとわたしの「胆石」を見せてくれる。何と直径3.6cm。4月の健康診断のときには2.1cmと言われたのに。ピンポン球とまでは行かないが、どう見ても「みたらしだんご」よりははるかに大きい。お土産にもらったが、それを見る看護師たちもみな感嘆したように「なんとまあビッグ!」と言うので、たぶんあまり見かけないほど大きいのだろう。こんなに大きく育ててしまったわたしは、つまりアホウ以外の何物でもない。あまりにグロいので画像で紹介できないのが残念。

翌日は、もう元気…でもないが、それほど頭がぼうっとしていない。というより頭痛がひどいので鎮痛剤を処方してもらう。
部屋はロイヤルウィングなので快適な個室だ。

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テレビや介護者用のソファベッドまでついているし、金庫、冷蔵庫、電子レンジまであり、トイレに緊急ボタンや手すりがついていなければ、至れり尽くせりの広々としたホテルの部屋のようである。

食事はタイ、洋食、和食の中から選べるようになっているが、わたしは昼まで点滴のみ。そのせいか、手足がかなりむくんでいる。

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午後になってようやく昼食がきたが、薄いスープとおかゆ。実はわたしはおかゆが嫌いである。うーん。スープだけはなんとか飲み干し、おかゆはそのまま残した。夕食も和食を選んだが、これがまた…おかゆ。そしてオカズの塩気がほとんどない。ハッキリ言って、まずい。またも半分しか食べられなかった。

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しかし、身体は朝晩2回キレイに拭いてくれ、新しいパジャマに着替えさせてくれるし、シーツ類も1日2回変えてくれる。体温調節が上手くいかないのか、かなり汗をかくのでこれは嬉しい。

ただし少し胸が苦しい。呼吸が上手くできないせいだろうか。そのことを言ったら、今度は移動性レントゲンの機械と心臓図の機械がやってきた。それで、胸部のレントゲンと心臓の検査。肺に少し水が溜まっているようだが、心配するほどではないと言う。心臓は問題なし。
点滴はすでに抗生物質だけ。それでも「繋がれている」(イマドキの点滴はデジタルで電源に差し込んである)ので、トイレに行きたいときは必ず看護師さんを呼ばなければならない。尿量のチェックもある。これがちょいと苦痛だ。後ろに立たれていると思うと出るものもすぐには出ない。

そして3日目。今日こそは退院だろうと思ったら「肺機能がまだ低いので、もう1日」と言われてしまった。もうひとつは、まったくひかない頭痛。手術後から定期的に鎮痛剤をもらっているのだが、それでもこめかみがキリキリと押されるように痛い…と看護師に訴えたら今度は脳神経外科の医者が来た。検査をして「きちんと寝られますか」と聞くので「看護師が2時間置きに来るのであまりよく寝られない」と言ってみる。これは本当だ。夜中にも抗生物質の交換と呼吸と血圧と体温の検査があって、普段から眠りの浅いわたしは必ず起きてしまう。「それでは、睡眠薬も処方しましょう」とのことで、その晩はかなりぐっすり。一度だけ看護師が来ていたのはわかったが、そのままウトウトとまた眠りに落ちてしまった。

実はこの日、10月8日はわたしの誕生日である。その日を病院で点滴に繋がれながら迎えるのは初めてだった。

 

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2件のコメント

  1. ほっ、無事に手術が終わって良かった!
    わたしは去年、初入院、初全身麻酔、初手術を経験しましたっ。
    ジェルネイルしていたんですけど、手足共に取らされちゃいましたよー。
    前の週かなんかにやったばかりだったのに、泣く泣く…。
    んでも緊急手術となればそんなこと言ってられませんね。
    (ということはやっぱり全部取らなくても良かったんじゃ~ん)
    その後、お加減いかがですか?
    「さらば、胆石の日々」続きを楽しみ(?)にしておりますぅ。

    1. poohさま、ありがとうございます!
      そうそう、ネイルは手術が「あらかじめやるとわかっていた場合は」オフしなきゃいけないそうです。爪って色々健康状態が現れるようで…。
      わたしの場合は、救急で真夜中に病院に飛び込み、そのまま入院でしたから、もう取るヒマなんぞありませんでした。それに、ジェルはただの除光液じゃとれませんからねえ。
      しかし、これからは胆嚢ナシのがびとして生きていくのですね、ワタクシは…あの激痛がないだけはるかにマシですが。

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