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マーガレット・リバーへ:3日目の陶器窯巡りとVasse Felix

3日目は起きたら喉が痛い。非常に喉がヨワイ体質なので、これで扁桃腺炎を起こすとすぐに熱が出て大変なことになる。まずいぞ、まずいぞ。
熱いお茶と薬で、何とか3日目の帰り道。

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最初に寄ったのはOLIO BELLO(オリオ・ベッロ)というオリーブオイルの店。ウチの庭にも3本あるオリーブの木だが、残念ながらオリーブはかなり面倒な加工をしないと食べられたものではないし、オリーブオイルに至っては作り方さえ知らない。そんなオリーブの専門店には、様々なオリーブオイルとオリーブ、ディップ、石鹸、ローション、そしてカフェまで併設されている。朝のうちに寄ったので、あまり客もいない…と思ったら15分ほどで次々と車が止まり、観光客が押し寄せてきた。さすが週末だ。

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ここでは、スタッフの説明を受けてオリーブオイルのお試しもできる。作ってから1ヶ月もたっていないOLIO NUOVO。色々と試してみて、結局カラマータ種の新作を購入。まだ濁っているオリーブオイルで、味はもっとゴツゴツしていて強い香りを持つ。1ヶ月ほどこのまま使えるが、その後は下に沈殿したものを浮かさないようにしてそっと他の瓶に移し替える。そのための小さい瓶もつけてくれた。これは、しばらくパンを食べるときにちょっとつけるために使おうと思っている。

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実はここでは、自分の家の庭でできたオリーブの実を持って行くと、オリーブオイルに加工してくれるというサービスもある。ものすごく心を動かされたが、まさかマーガレット・リバーまで270キロ車で戻るわけにもいかない。もしかしたらパースの近郊スワンバレーにもそんなサービスがあるかもしれないので、探してみようか。

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次に訪れたのは、今回やはり是非行ってみたかったVasse Felix(ヴァス・フェリックス)のワイナリー。広大な敷地には英国風庭園もあり、鳥たちのさえずる林もあり、時間があればぜひ散歩してみたい場所だ。

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日曜日だったこともあり、家族連れの観光客が目立った。さっそく、ワイン試飲に訪れてみると…人混みがすごくてカウンターがぎゅうぎゅう詰めだ。ここでランチを…などと思っていたのだが、訊いてみるとなんと金曜日から明日の祝日月曜日まで満席状態だと言う。さすが週末の大御所ワイナリー。

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やっと空いたカウンターの片隅で試飲をしたが、結局買ったのは2013年Chardonnayを1ケースと、あとは当たりの2014年Sauvignon Blanc Semillonを6本、そして、ひとくち含んだだけでわかる力強いシトラスの2013年Heytesbury Chardonnayを6本。2013年Chardonnay以外は、どれも3年は「おあずけ」と言われたが、果たしていつまで持つのか。ケースで買ったので、こちらは無料で配達してもらえることになり、荷物が増えることなく助かった。
今回は白ワインが多いが、マーガレット・リバーはいずれにしろ白が美味しいし、白ワインは夏にかなり消費したので、セラーにもあまり残っていない。ま、少しぐらいは家にないと安心できない…という言い訳のもとに。

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そのあとは、北上する道沿いにある陶芸家たちの窯巡りを。
最初に訪れたのはWillyabrup Dreaming。陶芸家Bill Miklejohnは、林の中でひっそりと陶器を焼いているひとだ。自分でつくって自分で売る、という生活を20年以上続けている。貝の形の陶器で名を知られているが、昔はその美しい「青」を出すためにわざわざ英国から「骨」を取り寄せていたらしい。今では、近くでカンガルーの骨が手に入るので、それを使っているとのことだ。素朴な笑顔でゆっくりと話すが、説明は的確で西オーストラリアの陶器事情にまで及ぶ。

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わたしが買ったのは、汁物を食べるための深い器をふたつ。深い丸みが素朴で両手にすっぽりはまるぐらいの大きさだ。

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もうひとつは、細長い皿。こちらはもっと深みのある青で、骨の形をかたどった模様がおもしろくて買った。寿司や前菜を並べるのにピッタリだ。

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次はHapps PotteryというすでにDunsborough(ダンズボロ)に近い陶器店。ワイナリーも併設されているが、観光客がバスで訪れていて、またもやカウンターがまるでバーゲン会場になってしまっているので陶器だけを見て店を出た。サラダボウルにしようと思って購入したのは、やはり青の模様が面白い大きな鉢。

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そのあと、どうしても行ってみたくて探したのがSENSEI POTSという陶芸家の窯。ものすごく遠くて段々と森の奥まで入り込んでしまい、本当にこんなところに家があるのかと心配になったくらいだが、30分ほどそんな道を走ったらやっと見つかった。Ian Benistonの陶器は、銅を混ぜたその美しい「赤」で名が知られている。Vasse Felix(ヴァス・フェリックス)ワイナリーのレストランで使う陶器は、全て彼の手作りだ。レストランと長いこと話し合って、デザインと色を決め、500以上の皿を納品したという。ずっしりと手に重いその陶器の皿や壺の数々は、赤と青の色の鮮やかさに圧倒される。好みのディナーセットも注文できるが、これは財布と相談しないとなあ…。

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わたしが買ったのは、こちらの深皿。ほんの少し鮮やかな赤の入った、パスタや煮込みなどが映える色合い。形が変形四角で丸みを帯びていて、一目で気に入った。そう言えば、彼の作品の裏には「イアン」と片仮名で署名がしてある。SENSEIという名前の由来を訊こうと思っていたら、客がどやどやと入ってきたためにちょっと訊きそびれてしまった。残念。

そのままBanbury(バンバリー)まで行ってパブで軽いランチをとり、一気にそこから170キロほどパースまでドライブだ。夕日を左手に見ながら北上。

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帰って車から出るか出ないかのうちに、すでに家の中から猫たちの鳴き声がしている。夜はキャットシッターを頼んでいなかったので、6時半すぎてからの「ごはん」のせいか、ドンドンとドアまで叩いての催促だ。
ひと通りの「儀式」が済んだら、今度は自分がお腹がすいていることに気づいた。あれだけ飽食の3日間を過ごしたというのに、やはり夜になればお腹がすく。

どうしたかと言うと…いつものベトナム料理店(Viet-Hoa)で優しい味の海鮮ホーファン。こってりの食事が続いていたので、やはり食べたいのはこんな感じの野菜たっぷりアジア風になってしまう。

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さて、何度も言い尽くされた言葉なのだろうけど、楽しい時間はあっと言う間である。名残惜しいぐらいがちょうどいいと自分に言い聞かせてはみても、やはり一抹の寂しさが残る。
ただし、ほんの少し日常から離れてみる旅の楽しさを、最近忘れていたのに気づいた。それだけでも収穫かもしれない。

また、どこかに行ってみたい。

 

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2件のコメント

    1. こんにちは、Poohさん。
      あーなるほど、Masterでしたか…。
      注文を受ければ、好きな柄を相談してディナーセットも作れるということで、ちょっと食指が動きましたが、うーん、高すぎるかな。ただし、こういう陶器はやっぱり使わなきゃ意味ないですよね。わたしも買った大深皿は煮込みなどに使おうと思っています。

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