がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

マルメロの実

去年の同僚が立ち寄ったので、まあ軽いランチでもと思い「フリタータ」を作った。ついでに写真も撮ったので、レシピまで2年ぶりに公開。(詳しくは「がびのキッチン」でどうぞ)

お みやげに持ってきてくれたのが、なんとマルメロの実。一見「梨か?」「林檎か?」「でか檸檬か?」のようだが、このままでは食べられない。英語で Quinceと呼ばれるこの果物は香りもさわやかで、どっしりとした量感を持つが、がぶりと一口やったら大変なことになる。とんでもなく渋いのだ。

長 く住んでいたスイスでは、この木のある家の主婦は皆このQuitten(ドイツ語ではクイッテン)で、ゼリージャムを作って保存していた。手を加えること によって、この果実はいきなり輝きだす。何の変哲もないクリーム色の渋い果肉が、香り高く透明で美しいルビィ色のジャムに変身するのだ。
このマルメロで羊羹のごときペイストを作り、各種チーズに添えても美味しい。薄い薄いクラッカーにタスマニア産ダブルクリームチーズを載せ、このマルメロペイストをたっぷりなすりつけて、口に運ぶ。ああ、至福の時。

しかし、3つだけもらってもなあ。。。軽く砂糖と一緒に煮て檸檬をたら~り、のコンポートでも作るかな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です