がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

ソイ49のらあめん亭プレミアム

「らあめん亭」は、日系フジスーパーの近くにある古株のラーメン屋だ。買い物に行ったついでに、たまにここに寄ってラーメンをすする。いま流行りの豚骨こってりではなく、さらっとした醤油ラーメンが主流だ。麺も細くわたし好み。オネエサンたちの「イラシャイマセー」の声も勇ましく、「チャーシュウーメンカー」「うぉーい(キッチンのお兄さんたちの返事)」という声が飛び交うごく普通のラーメン屋だ。行儀悪く女性週刊誌を読みながら食べても、気にされることもない。

その「らあめん亭」が、プレミアムなんぞという豪勢なカタカナをくっつけてソイ49にオープンしたらしい。ソイ49なんて、デンタルホスピタルかサミティベート病院に行くぐらいであまり歩いたこともないので、全く知らなかった。今日はそのデンタルホスピタルで6ヶ月置きのクリーニングの日なので、ついでにランチでもしようとひとりで出かけていった。

まず、この入口にぶったまげた。

ramentei2まるで会員制クラブかバーのような雰囲気で中が見えない。正直言って、「らあめん亭」の看板が見えなければ、とてもこの重い木のドアを押す気になれないようなつくりだ。

中に入ったって、こんな感じだ。あの威勢のいい「イラシャイマセー」もない。もっとしっとりと音量が低い。どう考えてもプレミアムというカタカナのせいで、ラーメン屋には見えなくなってしまった。

ramentei3メニューをざっと見ると酒の種類が多くなり、なんとワインまで置いてあるらしい。ラーメンにワインか、と不思議に思ったら一品料理が増えている。なるほど夜に力を入れようというわけだな。
ただし、ラーメンだけはあちらの庶民的な「らあめん亭」の味そのものだった。値段も同じく250バーツだが、これを日本円にすると約930円。バンコクの物価は「屋台の店の食事以外は」段々と日本に近づいてきている。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です