愛と哀しみのボレロ (1980)

「愛と哀しみのボレロ」という日本語題名は、1980年代の「愛とナントカのナントヤラ」という、配給会社が手を抜いたとした思えない流行の波をモロにか ぶっている。原題の”Les uns et les autres”は、フランス語では「百人いれば百通りの人生」というような意味で、様々なひとびとが年と場所を超えて交差する、わたしの大好きな映画のひ とつだ。

舞台は第二次世界大戦の人間模様を描き、そしてその後の世代へと移る。日本ではジョルジュ・ドンの踊るボレロで有名だが、実際は 地味な映画だ。しかし、そのボレロのごとく、平凡なフランス人が恋に落ちて始まったストーリーが、歴史の波に飲み込まれ、徐々に場所を変え、ひとびとと会 い、別れ、生と死に触れ、最後のパリへのコンサートへと導かれていく。

親子2代に渡って同じ俳優が演じていることが多く、それが視聴者に混乱を起こすこともあるが、アメリカ映画とは全く違った雰囲気で、音楽も効果的に使われている。セリフも少ない。
クロード・ルルーシュの名作である。

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