がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

ターミネーター4 (2009)

ターミネーターのオリジナル版を初めて映画館で観たときは、シュワルツェネッガーの無表情な顔がどこまでも追って来て、何と怖かったこと。第2作目はアク ションが小気味よく、手に汗を握った。そして、ジェームズ・キャメロンが監督を降りた3作目が「あれれ?」と思うほどの駄作で、もうこれで打ち止めかなと 思った。

が、シュワちゃんの言葉通りまた戻ってきてしまった。
この「ターミネーター4」は、役者としては大好きなクリスチャン・ ベールが出ているのに、何だか叫んでいるばかりで演技として見るべきものもない。サム・ワーシントンの半分人間だって、人物をあまり掘り下げていないので 中途半端のまま。死刑囚がなんでいきなりいいひとになっちゃうのか、全く描かれていない。
唯一、光っていたのは若いカイル・リース役のアントン・イェルチンだけだった。オリジナルのカイル・リースをやった役者に顔も仕草も似ていて、好感の持てる雰囲気だ。

とにかくストーリーに引き込まれない。アクションも手に汗握るほどではなく目新しい策もなく、退屈。CGのシュワちゃんが特別出演しているが、これも何だか蝋人形みたいで偽物臭プンプン。

最初の2作がとてもよかっただけに(そして3作目が駄作だっただけに)期待していたのになあ…残念。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です