2件のコメント

ガタカ (1998)

以前から観たいと思っていたのに、なぜか何となく手が出なかった作品。

遺伝子を操作することで完璧な人間たちを作り、「適正」と「不適正」でひとを区別する近未来のお話。主人公のビンセントは、両親のセックスによって生まれた「不適格者」。心臓も弱く、30歳まで生きられないということは、生まれた時点でわかっていた。そのため、弟のアントンはもっと「普通のやりかた」、つまり両親からとられた最も「適正な遺伝子」を持つ卵子と精子の結合から生まれた。

ビンセントは、自らの意志と知性と「適正者だが事故のため身障者になってしまったジェローム」のDNAを借りることによって、小さいときからの夢だった宇宙飛行士への道を歩み始める。

最新式の未来マシーンもなければ、ロボットもいない。宇宙での大戦争もなければ、宇宙人もいない。淡々と進むストーリーの中で、殺人が起きてその犯人にされそうになるビンセントの苦悩と焦り。

ただし、犯人の特定はされてもそれが話の中心ではなく、するりと流れていくだけ。

遺伝子操作によって金銭的、社会的成功を収める可能性はあくまでも可能性であり、それが人間に幸福をもたらすか…というSFとしてはかなり重厚なテーマをあつかっている映画だ。
映像自体はとてもスタイリッシュで美しく、鑑賞後にもしっとりと心地よい名残りがある。

この映画で知り合い、恋に落ち、結婚して子供をもうけたユマ・サーマンとイーサン・ホークの(ハリウッドの常でもちろんその後離婚しているが)息のあった関係もさりげなくいい雰囲気を出している。
そして、ジュード・ロウ。まだ若いときの美貌とその才能に改めて感心してしまった。

お勧め。

2件のコメント

  1. ちょっと古い記事にコメントごめんあそばせ!
    この映画大好きです。
    大好き♪と明るく言う内容ではないですが。ふふふ。
    イーサン・ホーク、最後の尿検査に職員が目をつむってくれて
    宇宙に旅立てたのは嬉しかったけど
    ジュード・ロウの最期があまりに悲しかったです。
    Brideshead Revisitedのセバスチャン役ができそうな感じでしたよね。

    1. Poohサマ、お久しぶりです。
      ジュード・ロウ、いい味出してましたよね。このひとはもっと評価されてもいいのに、若いころは美貌が邪魔をし、今は額の生え際が邪魔をし、なかなかものすごくいい役というのをもらえないような気がします。映画自体は、他のSFと違いかなり未来への警鐘を含んでいてわたしも大好きです。(それから、コメントはどちらでもいいんですが、ここだとブログ上で見ることができます。「拍手のメッセージ」はちょっとした一言でわたししか見られないんです)

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