ナイトミュージアム3 エジプト王の秘密(2014)

3Dの「ホビット3」にはすでに2回も行ってしまったので、今週はベン・スティラーの「ナイトミュージアム3」を観てきた。その前にDVDで「ナイトミュージアム」第1作目をおさらいしたことは、先のエントリにも記してある。
全世界で2014年12月19日に一斉公開のこの映画は、なぜか日本では来年3月公開らしい。

今回は前作「ナイトミュージアム2」のワシントンどころか、海を越えてロンドンの大英博物館にまで行ってしまう。発端はあの不思議な力をもつエジプト王の魔法の石板だ。それが徐々に魔力を失い始めたため、夜警のラリー(ベン・スティラー)がおなじみのメンバーを引き連れて大英博物館に忍び込み、エジプト王に会ってその魔法を再び取り戻してもらおうと、ドタバタと大騒動を繰り広げる。

つまり全体の雰囲気は変わりなく、ストーリー自体も前2作をはるかに超えると言ったものではない。すでにマンネリ化したシリーズが元に戻るわけもない。

それを補って余りあるのが、登場人物たちとそのギャグだ。

大英博物館からの登場人物として円卓の騎士ランスロット。これを演じているのは、なんと「ダウントン・アビー」で主人公のハンサムで誠実な恋人(後の夫)役を演じたあのダン・スティーブンスだ。わたしはこのひとがコメディーを演じるとは夢にも思わなかった。ハンサムなだけに、一度壊れるともう最期まで笑うしかない。火を近づけすぎて蝋人形の彼の鼻が溶け出したらもうあっけにとられてしまった。鼻がぶらんぶら〜ん。
そして、彼が盗んだ石版を持って向かった先が、アーサー王のミュージカルが演じられている劇場。ここで、アーサー王として見事な歌を披露している「俳優」がなんとヒュー・ジャックマン。クレジットなしの友情出演だ。ここでの駆け引きが、ランスロットがマジメに話せば話すほど混乱を巻き起こしていてオカシイ。

もうひとりは、もちろんテディー・ルーズベルト役のロビン・ウィリアムズ。これが彼の遺作になってしまったためか、別れを告げるシーンでは現実と重なってしまって困った。ちょっと涙が。

さて、主役のベン・スティラーだが、どうも昔のようなスラップスティックのギャグに気迫が感じられない。疲れているのか、年取ったのか。今回は彼のドッペルゲンガーである、ネアンデルタール人のラーとの二役だったが、ここでもそのラーのせいでかろうじて笑いがとれただけで、彼自身の存在感はとても薄い。どうしたんだ、ベン・スティラー。

ほとんどのB級コメディーがそうだが、ひとつひとつの短いギャグ場面はとてもおもしろくて笑えるが、それはまるで映画紹介の一連のクリップで見るのと同じで、全体のストーリーの面白さに繋がっていない。わたしは、成長したラリーの息子とのやりとりでもう少し深みが出るかと思ったのだが、ただの父子の会話だけで終わってしまったことがとても残念だった。
ただし、終わり方はハッピー、バカバカしくて楽しい。心に残るというわけではないが。

余談だが、セットではない大英博物館での撮影を許可されたせいで、映画とタイアップした相英博物館iPhoneアプリで、楽しく展示物の紹介が見られるようになっている。
British Museum – Night at the Museum

「ナイトミュージアム・シリーズ」の最終作(にしてほしいと切に願う)は、ポップコーンを口に放り込みながら「ははは」と笑い続けるにはいい映画だ、と思う。

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