ジャージー・ボーイズ(2014)

バンコクへの機内ビデオで鑑賞。最近の機内OA機器の性能は昔とは比べ物にならないほど良くなっているが、それでも狭い機内の狭いスクリーンでノイズリダクションのイヤホンを使っても残る飛行機の騒音というハンデはいかんともしがたい。

ジャージー・ボーイズは、すでに舞台で観たことがある。あの迫力がクリントイーストウッドの手で、どのように映画として作られるのかに非常に興味があった。

このフランキー・ヴァリとフォーシーズンズの伝記ミュージカルは、脚色はあれど、彼の歌の上手い男の子から全米ヒットを歌うスターへ、そして娘をドラッグに失う悲劇などを忠実に追っている。

もちろんミュージカル・ナンバーは素晴らしい。iTunesでサントラアルバムを買ってしまったぐらいだ。ジョン・ロイド・ヤングは舞台でも主役を演じているが、今回ナマの迫力を出すために「レ・ミゼラブル」のようにその場で録音する形をとっている。これはもう文句なし。

ただし、カメラに向かって直接語りかける方法などを駆使しても、音楽のない芝居の場面では観客の興味をつなぎとめられていない。つまり舞台での臨場感を映画という形で見せることに失敗してしまったとも言える。最後の場面までは。

エ ンドクレジットが始まる直前、まるで舞台のように”Can’t Take My Eyes Off You”の全員の歌とダンス。ここの迫力と俳優たちのエネルギーの発露に目が釘付けになった。そう、これが、この「舞台」ミュージカルの魅力だったのだ。 「舞台から降りた俳優たち」はこの最後の場面でまたその舞台に戻っていったのだった。

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