がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

エカマイのサバイジャイ・ガイ・ヤーン

昨日大掛かりなクリスマスディナーをしてしまったので、今日は軽くタイ料理を食べに行くことにした。涼しいのでゆっくりと歩いても5分ぐらいの距離だ。薄暗くなったテラスからの景色はきれいな色に染まっている。

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バンコクのスクムビット・エカマイ界隈は近年驚くほどの速さで開発が進んでいるが、トンローと比べると道が狭いせいで、まだまだローカル色強い店があちこちにある。

このイサーン料理のサバイジャイもそのような店のひとつで、ガイ・ヤーンと呼ばれる鶏の「開き」グリルで有名だ。有名だと言ったのは誇張ではなく、こんな小汚くてエアコンもないレストランに、遠くから食べに来る客も多い。わたしも時々買ってウチに持ち帰るが、レストランで食べたことがないのはひとえに「暑い」からだ。しかし、今は乾期でことのほか涼しいので、レストランで座って晩ゴハンにした。

注文を取りにきたオネエサンに「まずはガイ・ヤーンね」と言ったら、「一羽丸ごとか」と聞く。他のものだって食べたいのに、2人で丸ごとは無理だろう。「いや、半分にしてね」と訂正すると、目が「本当に半分でいいのか」と疑っていたが、それでもわたしがうなずき続けているので、仕方なくメモをとる。後は、簡単にラーブ、ソムタム、野菜炒めにご飯をふたつ。

やってきた鶏のグリル、ガイ・ヤーンは、しっかりと何度も刷毛でソースを塗りながら炭火で焼いているので香ばしく、皮はあくまでパリパリ、しかし肉は柔らかくジューシーだ。ソースがふたつついてくるが、これなしでもかなりいける。

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次にきたのは、ソムタム。こちらは「あまり辛くしないでね」と言っておいたので、本当に唐辛子が少ししか入っていない。このくらいほんの少しピリリと来るぐらいがちょうどいいなあ。サラダ感覚で食べるグリーンパパイヤという感じで。

DSC00660それから、こちらのラープ・ムーは豚肉入りの酸っぱくて辛いサラダのようなものだが、ハーブのバジルとミントが沢山入っていてさっぱりとしている。これは、イサーン料理店では必ず注文するわたしのお気に入り。

DSC00654空芯菜はタイでは本当に安い野菜だが、オーストラリアで買うと実に10倍もする。安いが日持ちがしなくて、すぐに黒くなってしまうからだ。歯ごたえがよく、タイに来るとこの野菜を炒めて食べることが多い。

DSC00657気がつくと周りはすでに満席になっている。たぶんバンコクの日本語フリーペーパーにでもすでに載っているのだろう、日本人のグループもとても多い。どのテーブルでもガイ・ヤーンが注文され、大きな盆に何十キロもあろうかという量の出来上がった鶏肉が何度も調理場に向かって運ばれて行く。

すっかりお腹がくちくなってまた歩いてマンションに戻ると、大きなツリーに灯りがともり、音を低くしたジングルベルの曲が流れている。気分はすっかりクリスマスだが、実はこれは12月に入ってすぐ始まり、大みそかまで毎日続くのがご愛嬌ではある。

tree_lobbyメリークリスマス!

 

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