性別欄における3つの選択肢

子供たちのいる職場で働く場合、オーストラリアではWorking with Children Checkという登録をしなければならない。学校では、教師だけではなくアシスタントもITセンター職員も学食で働く調理のひとたちも全て必要な登録で、それだけ、オーストラリアは子供の保護に神経質になっていると言っていい。
チェックを受ける際には、その個人を証明する書類を提出しなければならない。パスポートや運転免許証、そして最後には学校の人事マネージャーのサインが要る。

その登録が5年目の12月で切れるので、新しく再登録用紙をもらって書き込んでいるところ。これを逃したら来年の手続きが新規になってしまい、少々めんどくさくなる。ちょうどパースに帰っていてよかった。

さて、書き込んでいたら、5年前と比べて新しくなっている欄があった。性別だ。

gender上の写真でもわかるように、「男性」、「女性」、そして「X」にチェックが入れられるようになっている。「X」ってなんだろう…と思ったが、すぐに気がついた。トランスジェンダーだ。直訳すれば「性を超えた性」だが、つまり身体が男性でも心は女性、そしてその反対の性を持つひとたちのことだ。これはバッテンではなくCross(どちらでもないもの、結合したもの」の意なのである。

今まで性別欄には2つの選択肢しかなかったが、5年の間にそれだけトランスジェンダーが社会的に認められる存在になったわけで、これは非常に画期的だ。もちろん、彼らの中にはトランスジェンダーとしての登録より、男性か女性としてチェックを入れたいひともいることだろう。それでも、そうしたひとびとをあるがままに受け入れようという試みが州政府発行の登録用紙に反映されたことには、拍手を送りたい。

 追記:
ちなみに、タイではトランスジェンダーの子供たちが気後れすることなくトイレに行けるようにという配慮が、すでに数年前から始まっている。こちらは完全に民間レベルだ。政府発行の書類上で性を変更することができないので、IDカードは元の性のまま。
オーストラリアとタイでは、マイノリティーを認めようという試みの発信元が違うが、これは国民性なのか。

 

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