がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

適当にビーフストロガノフ

冷凍庫の整理をしなくては、と思う。あと3週間弱で、ほとんど10年ぶりの長期休暇が始まり、オーストラリアを6週間以上留守にするからだ。
そんな整理は、もちろん冷凍肉の解凍から始まる。昨日冷凍庫から冷蔵庫に移しておいたのは、牛肉のランプステーキだ。ステーキを食べたい気分ではなかったので、それをスライスして「ふむ」と考えた。中華風に野菜と炒めてもよかったが、ここ何日もかなりそんな炒めものを食べている。パスタも同様。

それじゃあ、ストロガノフだね。

beef_stroganoff肉に小麦粉と塩をパプリカをぱたぱたとはたいて、バターを熱したフライパンで炒める。取り出してから、みじん切りにした玉ねぎとニンニクを炒め、半分に切ったマッシュルームと庭からむしってきたタイムを加え、さらに炒める。赤ピーマンを加え、「ああこれも入れなきゃ」とキャラウェイシードをぱらぱらと。そこに赤ワイン(すでにグラスにはきちんとついであるが、瓶に残ったワインのこと)をどぼとグラスに半分ほど注ぎ、アルコールを飛ばし、ビーフストックを同じ量よりちょっと多いくらい注ぐ。ここらへんで適当さが最高潮だ。ウスターソースをじゃと加え、肉とその他の炒めたものを戻して混ぜ、5分ほど。最後にヨーグルトを先ほどのビーフストックと同じぐらいの量加えて、煮立たせ、塩コショウしてオシマイ。

野菜が足りないような気がしたので、冷蔵庫の隅に残っていた芽キャベツを数個、塩を振ってレンジでチン。

いや、適当である。レシピなんて言っちゃあいけないほど適当である。ただし味見はかなり頻繁にしているので、とんでもないものができあがることはまずない。

そうして出来上がったストロガノフを、これまた解凍したバスマティ米の上にそうっとかける。上からパセリを振ったら、ああ、いい匂い。こういう料理はとても簡単だが、カレーライスと同じでいくらでも食べられそうなところがいかにも恐ろしい。

 

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