ニューイングランド風クラムチャウダー

チャウダーというと、わたしが小さいころに母がよく作った「シチューの素に殻付きアサリを入れたスープ」を思い出す。長いことそれがアメリカにあるレシピが元になっていることなど、見当もつかなかった。実家の場合、そのスープには必ずホカホカのご飯がついていたからだ。

アメリカ人の友人に「ねえ、アサリの入っているクリームチャウダーって英語なのかな」と訊いたことがある。そのとき近くの馴染みのカフェで皆と一緒に週末の朝食をとっていた彼は、口をぽかんと開けて「そりゃ、ウチのかーちゃんがよく作っていたクラムチャウダーのことかね」とつぶやいた。ボストン出身の彼は「チャウダーで育ったようなものだ」と胸をはった。へえ。
彼によると、チャウダーというのは「魚や貝を入れた具沢山のクリームスープ」なのだそうだ。料理などしこともなさそうな彼のレシピでは、何かとんでもないモノが出来そうな気がして恐ろしかったのだが、後日律儀なメールが送られてきた。彼の母親からの本物レシピつきだ。ずっと忙しくて作る機会がなかったのだが、金曜日だし魚屋にも寄ったし、見よう見まねで試してみることになった。

clamchawder生のまま急速冷凍してあったアサリは2時間ほど自然解凍。その間にチャウダーを作る。ベーコン、玉ねぎ、ニンニクのみじん切りをまずたっぷりのオリーブオイルで炒める。小麦粉を振りかけてさらにざっと炒め、そこに魚のブイヨン(こちらでは牛乳パックのような容器で売られているが、チキンブイヨンかダシ汁でも代用できるのではないか)を加え、タイムとベイリーフを放り込み、ざく切りにしたジャガイモを入れて火を弱めてコトコトと20分ほど煮る。ジャガイモが柔らかくなったら、クリームと牛乳を入れてさらに数分。そこに殻付きアサリを汁ごと入れて、殻が開くまで待つ。

これだけだ。

出来上がったクラムチャウダーを浅いどんぶりにたっぷり盛り、イタリアンパセリを散らし、オーブンで焼いた自家製クルトンを落とす。これはクリームをたっぷり使ってあるので、どう考えてもご飯よりさっき買ってきた焼きたてのパンを添えたほうが合う。

最近とみに寒くなってきた季節が反対のパースでは、こんな感じのニューイングランド風クラムチャウダーがとてもよく似合う。ジャガイモが入っているので冷凍できないが、こんな残りなら明日とあさっての昼食にもいいかもしれないね。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA