がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

土曜日のストレス解消は、美味いおつまみとワインで

土曜日だというのに、12年生の会話テスト。
「なんでまた土曜日に」とよく言われるが、3校合同のテストなのでこうやって1度にやって1度に採点すれば1日で済む。その場で採点の話し合いもできる。18人いる生徒たちの個人インタビューをひとつひとつ聴いて各々で採点し、またそれを持ち寄って合同採点またはメールで話し合う…なんてシチめんどくさいことをするくらいだったら、土曜日をつぶして一度にやってしまったほうが効率がいいのだ。

…とは思っているが、そりゃあ1週間働いて「さて、週末」という朝にまた5時半に起きるのはとてもツライ。

そんなとき、わたしは帰宅途中に近くのマーケットに寄る。スーパーではなく、卸を兼ねているマーケットだ。豆やコメ、そして雑穀などとともに野菜も新鮮で驚くほど安い。隣には肉屋があり、イタリア惣菜屋もあるのでハムやチーズも切ってもらえる。こういう店では、ハムなどは買う前に試食もさせてくれる。

そこで今日買ったのが、スペインの生ハム「ハモン・セラーノ」。イタリアのパルマ産生ハムと比べると味がかなりまろやかだ。利き酒じゃあないが、ここで以前イタリア産パルマハム、オーストラリア産パルマ風生ハム、ハモン・セラーノを順に試食していって、これが一番わたしの好みにあっていた。それ以来、時々買っている。
一緒に買ったのは、プロヴォローネ・ピカンテ。北イタリア産の硬めのチーズだ。4ヶ月以上熟成しているし、ピカンテなので味が強く深い。普段は軽くナッツとフルーツなどを合わせてそのまま食べるが、このチーズはとろりと溶けるのでピザをつくるときにも重宝。軽いモッツアレラと違い、かなり濃い味になる。

本当は何かつくろうかと思ったのだが、それは明日に延期。「飲みに行かない?」というお声もかかったが、今日はもう猫たちとウチにいたい気分。1日じゅうインタビューで疲れているので話もしたくない気分。

おつまみには、もちろんワインを。先日ケースで注文したGrant Burge Hillcot Merlotをぽんと開けた。いや、ぽん、じゃあないな。今時のオーストラリアワインはスクリューキャップがほとんどなので、ぐるぐるっと巻いて開ける。2010年はMerlotの当たり年。果実風味でオークの香りがほのかに。普段飲みにしているが、パスタにも軽いおつまみにも合う。

友達を呼んだり、出かけたり。そういう晩も悪くないが、このところ激務が続いていてどうも不義理をしている。ちびちびとちょっといいワインと上質のおつまみをやりながら、ひとりでぼうっとDVDでも見よう。今夜のささやかなストレス解消にはこんな感じが一番かもしれない。

 

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