がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

開かずのトビラ

この二十世紀初頭の建物は、現在ではポートレートで有名な写真スタジオとして使われている。卒業式の時期になると、いきなり忙しくなるたぐいのスタジオだ。よく車で通る道沿いにあるので、どうしてもこの二階にくっついているドアが眼にはいる。

元々アパートとして作られたビルだったのだろう。左右対称になっているから、たぶん上下合わせて4つのアパート。鉄の外階段から上がり、ドアの前のベランダから鍵を開けて入ることができたと思う。交通量が激しいそこがアパートとして使われなくなっても、まだドアだけは残っているというわけだ。中に階段を作ったから、外ドアを使わなくても二階に行けるのだろう。
それにしても、鍵だけはしっかりかかっていますように。

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