大根とキュウリのツナ和え

わたしの「酒のつまみ」というと、どうしても洋風になってしまう。飲んでいるものがワインやらカクテルだし、洋風カワキモノは冷蔵庫やパントリーに常備しているからだ。
だが、バンコクにいるときは話が違う。
邦人用スーパーに行けば、和風野菜も輸入食材もたっぷりあり、おでんだって全ての材料が揃うという充実ぶり。普段パースでは冷凍物しか買えない枝豆さえ、バンコクでは解凍したものが驚くほど安価に手に入る。刺身がすでにお造りになってスーパーにあるなんて、パースの魚屋の中国人が見たらビックリするだろう。
昔と違って今のバンコクは、家で料理しようが外食しようが、日本で手に入るものがほとんどあるという街なのだ。

そして、こちらに来ると必ず買う野菜。大根だ。
パースの中華食品店でたまに見かけるものは、色が白くなけりゃあニンジンと間違えるくらいの貧相な大きさだ。だから、東京に1時帰国していた今回の正月には、わたしの足と同じくらい太い寒大根を思う存分食べてきた。煮物やふろふき大根、そして生で小鉢に。
料理などと口に出して言うのもはばかられるのが、母も妹もよく作るこの「大根とキュウリのツナ和え」。何にもないときでもささっと出来るので、バンコクの晩酌の定番でもある。

大根は皮を向いて拍子木に。あまり細くすると刺身のツマになってしまうし、歯触りがよくない。キュウリも同じぐらいの大きさに切る。ボウルに放り込んで塩をぱらぱらと振り、5分くらいでセッカチなわたしは水気を絞る。これにツナ缶の中身をほぐして加え、最後にマヨネーズで合えるだけだ。普段は上からライムの皮を散らせるのだが、買うのを忘れたので今晩はこのまま。
日本ではどこの家庭でもつくるようなおつまみだが、大根を手に入れるのが難しいオーストラリアに住んでいると、バンコクの自宅でちょいとつまんで焼酎なんかちびりとやるのはとても幸せな時間なのだ。

しかし、その晩酌のあとは、いつものようにこんな豚肩肉のハーブローストにローズマリポテトと温野菜の付け合わせなんてものを食べているのだから、何というミスマッチ。

バンコク滞在もあと数日。来週からは学校が始まるので、完全に休暇仕様になってしまったアタマを授業仕様に戻さねば。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA