がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

ワイナリーでコック・オ・ヴァン

スワンバレーは、月に1度ぐらいは必ず行く。
パースから一番近いワイナリーが沢山あるからだが、そのワイナリーのレストランにはかなり洗練されたものも多い。

でも、わたしが友達と一緒によく行くのはここ、リトルリバーという小さなワイナリーだ。初めてパースを訪れた2000年に来たのが最初。まだ、カフェもレストランもなく、ワイナリー倉庫の前に机を出しただけのカウンターがあり、そこで簡単なワイン試飲ができた。
何年かあとにワイン試飲のできる家を増築し、そこで食事も提供するようになった。これがまた鄙びていて、どちらかというと家の中庭を開放しただけといった風情だ。ワイナリーも見渡せる。
ここの料理は、ワイナリー主のブルーノの故郷フランスの居酒屋風メニューだ。煮込み料理が多く、それがとびきり美味しい。

今回わたしが注文したのは、フランスのおふくろの味「コック・オ・ヴァン(Coq au vin)」だ。鶏肉の赤ワイン煮込みだが、シンプルで素朴で、それでいて味が深い。付け合せは、マッシュドポテト。上からプロバンス風ハーブを混ぜ込んだオリーブオイルがかかっている。そして、サラダ。
ワインは先ほどカウンターで試飲してから買ったMalbecの2009年。フランスのボルドーでよく使われるぶどうだ。まろやかでフルーティーで、骨からするりと離れる鶏肉のこってりしたソースにもよく合う。

楽しいおしゃべりをジャマしない程度に音を落としたシャンソンがゆったりと流れる。
こんな日曜日のランチを気のおけない友達と過ごせるのは、やっぱり楽しい。

2 COMMENTS

伊藤ゆりあ

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ああ、これいいわあ。素敵な時間がゆったり流れて行くのが手に取るようにわかります。

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がび

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ゆりあさま、
こういうことができるのも、ちょっと長めの週末だったからですね。いつもの週末は、掃除洗濯と買い物、そして次の週の準備であっという間に終わってしまいますから。

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