がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

鶏胸肉のおつまみ、味噌マヨネーズ風味

久しぶりの更新にこういうものを載せるのは非常に気が引けるのだが、ま、いいじゃん。がびんちの食卓なのだから。ここんところ仔猫たちにかまけて、こちらのブログを更新するのはすっかりご無沙汰だ。
金曜日の晩はミーティングが長引いて、帰宅したらすでに7時。猫たちのゴハンはきちんとやるが、自分のゴハンを作るのは疲れちゃってどうも気が進まない。

そういうときは、もういつもの30分調理でさえやる気にならない。インスタントラーメンでも食っちまうかと思ったが、炭水化物をどっさり摂るくらいなら白ワインを1−2杯、何かおつまみで軽く済ませてしまいたい。
冷蔵庫をごそごそと漁ったら、おお忙しくて忘れていた鶏胸肉がある。賞味期限まであと2日。これを使わなければ。

わたしが買うのは、Free Range Chickenと呼ばれる「放し飼いの鶏たち」だ。スーパーにも、このごろではこの「放し飼いの鶏たち」の肉が並ぶようになった。何千と並ぶ引き出しで一生歩くことを知らない鶏たちを大量生産するシステムには反対なので、いくら安くても買わないことにしている。卵もしかり。同じように引き出しで卵を産み続ける鶏たちのことを考えると、わたしはこの「Free Range」の表示がなければ買わない。
ベジタリアンではないが、「肉を食べる」ことと「どうせ屠殺された肉なのだから、その動物がどう育てられたかには無関心である」という考え方は、同列に語られてはならないと思っている。
それを疲れきった頭で考えながら調理したわけではないが、とにかく今晩はおつまみに軽いサラダ。

胸肉は、もも肉に比べるとぱさぱさしていてあまり好きではないというひとが多いが、これは調理法だと思う。下ごしらえは、30秒もかからない。食べやすいようにそぎ切りにして塩コショウ、そして日本なら片栗粉、オーストラリアならコーンスターチをぱらぱらとふって揉みこめばよい。それだけで薄い膜をつくってくれるので、中から水分がとんでぱさぱさする胸肉を救ってくれる。
それを油を薄くひいたフライパンで、強火で焦げ目がつくくらいに炒める。そして、マヨネーズと味噌、ショウガのチューブ(生ショウガをきらしていたので)を白ワインでのばして、一気にからめる。
上から、小口切りにした万能ネギ(こちらではスプリングオニオンと呼ぶ)をちょんと載せれば、10分でできるおつまみのできあがりだ。
例によって沢山作ってしまったので、小分けにして冷凍。友達がパブ代わりに使うがびんちではすぐ出せるものがかなりあるが、それは大量生産の残り物が沢山、ということでもある。

このおつまみは、少々こってりしているので、レタスの葉にくるんでばりばりと食べるのが一番美味しいと思う。ただし、大口を開けてほおばらなければならないので、妙齢の乙女たちはご用心。

 

4 COMMENTS

はなぴん

SECRET: 0
PASS: 12949e83a49a0989aa46ab7e249ca34d
ほほぅ・・・はなぴんなら大口あけて食べれるわ(笑)
おいしそうだねぇ〜( ..)φメモメモ
今度つくってみよう♪

返信する
太巻きおばば

SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
私も鳥胸肉がパサパサで苦手でした。
こうしてお料理すると良いんですね。
大量生産の残り物が沢山。
分かります!私も同じ。
違う所は、捨てちゃう(ゴメン、食べ物さん)
今度は捨てないように、見習います!

返信する
つき

SECRET: 0
PASS: 97078e756650831e5563d825d7b8eecd
美味しそうですね。
我が家もモモより安価なムネを買うことが少なくありませんが、やっぱりパサつくため子どもらに不人気。
で、解決策をググッたところ、「重曹(若しくはベーキングパウダーとお塩)」を使って柔らかくする、という技がヒット。早速一日かけて下処理(重曹と少量の水にムネ肉を漬け込むだけ)をし、翌日唐揚にしましたが、なかなかジューシーな仕上がりでした!
次回はこちらのレシピ、参考にさせていただきます♪♪

返信する
がび

SECRET: 0
PASS: 029ca95e2328d6038b0928f2255b28ab
★はなぴんさん:
わたしも大口開けて食べました(笑)。作ってください。早いだけが取り柄なんで、わたしんちのゴハンなんて。
★太巻きおばばさん:
コーンスターチでも片栗粉でも小麦粉でもいいと思います。薄い膜を作ってやるとどんな肉でもぱさぱさしません。中華料理屋だと、粉はたいてから中華鍋で高温でざっと揚げてしまいます。だから、肉がジューシー。
★つきさん:
ああ、重曹を使うんですね。重曹でできるのは、スパゲッティーから中華麺を作ったぐらいかなあ。スイスにいたときには、よくそうやって麺を作っていました。何しろ中華麺なんて手にはいりませんでしたから、ン十年前は。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です