がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

不動産屋で引越し先を見つけた

早いとこ見つけておいたほうがよいかな、と不動産屋に行って物件を当たった。今月末に引っ越すことになっているからだ。土曜日ということもあり、かなり混んでいて15分も待たされる。
選択肢は広いのだが、問題はゆきちゃんだ。レンタルはペット禁止のところが多い。わたしの選んだ物件は次々とその禁止事項ではねられ、最後に残ったのはふたつのみ。
オーストラリアでは、身分証明書の提示と100ドルのデポジット(後で返してもらえる)で鍵を受け取り自分で勝手に物件を見に行く。日本の不動産屋のように懇切丁寧な道案内で連れていってもらえるわけではない。
わたしの現在住んでいる街の中心地から車で5分、パースでは東地区だ。タウンハウスと呼ばれる壁のくっついた二階建て長屋の並ぶ一角は、その近くのちょいと瀟洒な繁華街からも歩いて5分だ。3部屋にバストイレつき、一階のリビングダイニングもオープンキッチンで、今よりは狭いがまあまあの広さ。これにタタミ10畳ほどの裏庭と駐車場もついている。わたしが隅々まで見ながら考えていたら、ドアがとんとんと叩かれぞろぞろとアジア系学生たちがはいってきた。どうやら、不動産屋が送った次の候補者たちらしい。
オーストラリアでは、学生が家をシェアして住むことが多いのだ。この物件はメインの寝室にはアンスィート(en suite)と呼ばれる専用バストイレが付き、なおかつもうひとつりっぱなバストイレが他の寝室用にあるので、2−3人で住むにはもってこいなのだろう。
英語があまり出来ないところから英語学校の学生さんと推察したが、みんなでうなずきあってニコニコしている。たぶん気に入ったのだ。それにしても、総勢6人ってアナタ、3つしか寝室がないのに一体このうち何人が住むつもりなんだろう。
彼らを残して一足先に不動産屋に戻ったわたしは、徒歩で彼らが着いたときにはすでに申込書を書き終わっていた。実は、契約開始が2週間ほど先になるわたしのほうが分が悪い。その物件は今すぐに入居可能だからだ。
もしその学生たちの入居希望が即と言うなら、彼らに渡ってしまう可能性が高い。
と思ったら、夕方不動産屋の閉まる時刻になって電話があった。
大家がわたしのほうを選んだと言う。何人かで住む英語学校の学生たちより、高校教師のほうが信用されたのかもしれない。えへん。
しかし、ゆきちゃんのせいで「ペット保証金」が二万円ほどかかるらしい。彼女が次々と窓をぶち割ったり、壁に体当たりして大穴をつくったり、天井に向かってオシッコしてシミを作ったりしないことを願うばかりである。

3 COMMENTS

Yuka

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こんにちは。お久しぶりです。ぜひお茶でも!っていっつも思っているのですが、昼夜逆の生活を送っておりまして、、。東の方といえば、ご近所さんですね!うちはちょうど東との境界線にありますので。今月で今セメ終わりますので、お時間あれば、ぜひいろいろお話伺いたいです!それにしてもがびさんの食卓はいつも華やかでうらやましいです。今度何かお料理教えてくださいな。

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がび

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>kuさん
ペット保証金はたとえペットが金魚鉢に入っている出目金だろうと、牙むきだしたドーベルマン3匹だろうと、一律に払うそうです。
ゆきちゃんがかじりついてアマガミするのはわたしの足だけなんだけれどなあ。(天井に向けてオシッコするほどの度胸はないのです。笑)
>Yukaさん
あらまあ、昼夜逆ですか?お勉強がんばってください。
引っ越して落ち着いたら、どうぞお茶でもお酒でもゴハンでも食べに来てくださいね。

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