がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

ラス・エル・ハヌートのモロッコ風ラム肉のグリルと野菜入りクスクス

日曜日の夜は、なぜかちょいとばかりカナシイものだ。いや、感傷にふけっているわけではなく、瞬く間に過ぎてしまった週末と明日からの忙しさを思ってため息をつく。

そんな日の晩ゴハンはエキゾチックに行こうと決めた。昨日買ったラムのステーキ肉があるし、今日はマーケットに行って新鮮な野菜と果物をたっぷり買ってきたし。大したものではないが、三ヶ月ほど前に作っておいたモロッコ風スパイスミックス「ラス・エル・ハヌート」を使う。ナツメグ、クーミン、カルダモン、サフラン、メースなど沢山のスパイスをすりつぶしてまぜた自家製のスパイスは、様々な香りが混じり合って独特の風味を持つ。
ラム肉はこのラス・エル・ハヌートをたっぷりまぶしてから、一気に重い鉄のフライパンで焼く。外が良い焼き色になったころには、中はちょうど良いピンク色だ。

クスクスはやはり中近東からモロッコにかけてよく付け合わせに用いられる。今を去ることン十年前初めてパリで食べたときには、これは鳥の餌の粟かヒエかと首をかしげたが、実はパスタの一種であることがわかった。その後自分でも使うようになり、今ではやみつきだ。そのままプレーンのものも食べるが、様々な野菜も入れてみる。
今日は、カボチャの身をがりがりと目の荒いおろし器でたっぷりおろし、セロリはちいさく刻み、タマネギはスライス。ニンニクはスライスしてから適当にみじん切りだ。これをたっぷりのオリーブオイルで次々に炒めておく。クスクスはカップ1杯に沸騰した熱湯を1杯加えすばやく混ぜて蓋をして5分。ほぐしてから先の野菜炒めを加え、プリザーブド・レモンのみじん切りを混ぜ、最後にルッコラの葉を混ぜ合わせた。
野菜の歯触りのよさと、ルッコラ独特のごま風味が混じり合って、これだけでも美味しいランチになる。

さて、クスクスを皿にたっぷり盛って、その上に焼き上がった柔らかいラム肉のグリルをちょんと載せる。週末最後の晩、エキゾチックな香りに包まれて心はすでにモロッコへと旅立つのだった。

2 COMMENTS

ぶらぶら

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お待ちしてました。
すぐコメントしたかったのですが遅れて申し訳ありません。
クスクス、チュニジアで食べましたが
イワシがどどーんと乗ってましたが、作り置きで微妙でした。
後は、自分で作ってもおいしいと思えず。
カップ一のクスクスに対し同量の熱湯、ふたして5分を守って、
料理したいと思います。
現在島国日本の中でも島の沖縄にいるので、
なかなかクスクスは手に入りませんが…

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gaby

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こんにちは。クスクス、結構美味しいですよ。わたしはこんな風に野菜やら何やら入れて混ぜてしまうほうが好きですが。そのままプレーンで使うときには、熱湯の代わりにスープで蒸してしまいます。どちらかというと中近東の煮込みとかにもとてもよく合います。あの、カップ1で3人ぐらい食べられますから。蒸すとかさが増えるんです。

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