がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

季節のレモンを使った中華もどきレモンチキン

冬のオーストラリアはちょうどレモンの季節で、「豊作だから持ってけ」と山のように友達からレモンをもらった。「レモンチキンでもレモンケーキでも、何にでも使ってちょうだい」とのことだ。

レモンチキンというと、鶏肉に砂糖をどっさり使ったレモン味のドロドロ汁をたっぷりからめたシロモノが真っ先に頭に浮かぶ。まだこんなに中華料理が普及する前のオーストラリアでは酢豚と並んで定番だった料理だ。レモンチキンを初めて場末の中華料理屋で食べたとき、あまりの甘さにひっくり返りそうになった。スポンジケーキにかけたら立派なお菓子になるほど甘いレモンソースだった。それ以来、わたしはレモンチキンと聞くだけで血糖値が上がりそうになる。
わたしが作るのはどちらかというと邪道なのかもしれないけれど、「本場のレモンチキン」を見たことがないので仕方がない。

まず丸のままの鶏肉を解体。皆ビックリするけれど、よく切れるキッチンばさみを使ってチョキチョキと切れば簡単だ。これを煙が出るほど油を熱した中華鍋で豪快に焼き色がつくまで炒める。その間に、ニンニク4片とショウガひとかけはみじん切り。アサツキは小口切りにし、同じ鍋をさらっと洗ってまた油を足し、炒める。香りが出たら鶏肉を戻しさっと混ぜ合わせ、チキンブイヨンを1カップ、醤油、レモン汁1個分、砂糖を三本指でひとつかみ加え、蓋をしてそのまま5分ほど。ひっくり返してまた蓋をして5分。レモンスライスをぱらりと散らして蓋をしたら、皿を出している間に出来上がる。

その上にたっぷり香菜と唐辛子を散らしたら、もうご飯がすすむのは間違いない。甘味と酸味がほどよくマッチしていて、とても簡単な中華もどきレモンチキンになった。

2 COMMENTS

YT

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がびさん、はじめまして。
7か月ぶりの更新、待ってました!お元気そうでなによりです。
7か月の間に私ことYTも、日本からここ豪州へとやってまいりました。
実はがびさんのページはずっと以前から愛読させていただいております。
今私はシドニー近辺におりますが、オーストラリアにいる間に
絶対Perthにも行ってみなきゃ!と思っております。
そして何を隠そう、本日Japaneses Lessonのチラシ作成・配布にも行ってきます。
憧れのがびさんのような先生になるべく、私もがんばりまーす!
ほんとに最近は気温差が激しいですので、風邪などひかぬよう気を付けてくださいね。
また次の記事も楽しみにしてます(^^)
では。

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gaby

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こんにちは、YTさん。シドニーの近くに住んでいらっしゃるんですね。羨ましいです。東海岸のほうが活気があっていいですよね!特にシドニーやメルボルンは有名なレストランもたくさんあり、羨ましいです。日本語の個人教授をやっていらっしゃるのですか?オーストラリアはそろそろ中国語に抜かれるかとも思いましたが、まだまだたくさんのひとが日本と日本語に興味を持って勉強しています。がんばってください!
お時間がありましたら、パースまで1度はお出かけください。これからもよろしくお願いします。

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