がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

カンガルーのヒレ肉グリルとヒヨコ豆のサラダ

カンガルーなんて口にしたこともないだろうが、あなたのペットはそう思っていないことが多い。オーストラリアはペットフードの一大輸出国なのだ。カンガルー肉はオーストラリアで生産される缶詰ペットフードの大半を占めている。

ヨーロッパで秋になると珍重される鹿肉のように、シッカリ焼いちゃったらとんでもなくパサパサになるし、ほんの少し独特の臭みもある。その臭みを消すために、甘いソースをかけたり、ジャムのような果実汁でマリネするのがフツウだ。どこのスーパーでも手軽に買えるし、レストランのメニューに載ることも多い。ところが、どうも地元のオーストラリア人たちは自分のうちで食べるなら「牛肉」と決めているようで、あまり人気がない。肉屋でもスーパーでも、隅っこに追いやられているのだ。

しかし、ヒレ肉となると違う。柔らかくて肉本来の甘みもある。だから、カンガルーのヒレ肉が肉屋に出ていると、このごろでは迷わずふたみっつ包んでもらうようになった。他の肉と比べると脂肪もコレステロールも少ないし、パサパサにならないカンガルーはとても美味しい。

甘いワインソースをかける本格的なものも悪くないが、今日は軽く塩コショウしてクーミンとチリパウダーで仕上げ、さっとグリルした。

少々料理が遅くなってしまい、炭水化物はキャンセル。胃にもたれると寝付きが悪くなるからだ。だから新鮮なサラダにひよこ豆を加えて、そのまま簡単なお手製イタリアンドレッシングであえただけ。

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