がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

カレー風味のシンガポール・ヌードル

20060830こまめにお弁当と晩御飯を作っていたら、もちろん冷蔵庫にはほんの少しずつの野菜がいくつも残る。焼きそばかな、こういうときは。

貯蔵室には、こんな晩のために細麺の買い置きがある。何年か前までこういう細い麺はベトナム食品店にしかなかったが、今ではスーパーに常温保存できる蒸し麺の真空パックが売っている。これなら日本風の焼きそばも冷やし中華もできるので、重宝しているのだ。こちらでもっとポピュラーなのは、福建麺と呼ばれるまるでウドンのように太い麺だが、わたしはあまり買ったことがない。

シンガポール・ヌードルという名前を聞いたときには、どんな麺だと期待したが、中華料理屋で出てきたのは、見た目は中華風柔らかい細麺の焼きそばだった。ただカレーの味と香りがふんわりとする。こちらの中華料理屋で、普通の焼きそばに使われるのは例の福建麺だし、カレー粉は入っていない。

まず細切りの七面鳥(鶏肉よりこちらのほうが弾力がある)を解凍し、塩コショウしてから片栗粉をぱらぱらとなじませておき、油を熱したフライパンでざっと炒める。その間に、残り野菜(今晩は、ズッキーニ、たまねぎ、赤ピーマン、マッシュルーム)を刻み、にんにくをみじん切りに。肉に火が通ったらフライパンからおろし、ちょっぴり油を足してから今度はにんにくと野菜だ。ざっと炒めて塩こしょうしたら、肉を戻し、麺をほぐしていれる。カレー粉をぱらぱらとふりかけ、水をちょいと入れてまた炒め、あとは鍋肌から醤油をたらして出来上がり。細ネギの小口切りと香菜を食べる直前にぱらぱらっと散らす。調理時間は、十分もかからない。

醤油にカレー粉というのはとても相性がよくて、ソース味の懐かしい和風焼きそばより何だかエキゾチックに。

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