がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

鮭の味噌漬け、蕎麦の自家製つゆ合え

ぽかぽかと、いい天気。空は真っ青だし庭では初春の花が咲き始めた。
季節が反対のオーストラリアでは、これから春だ。

ずっと会っていなかった以前の学校の同僚を呼び、簡単なランチを作った。外は22℃、このくらいならパティオのテーブルで食事ができる。

生鮭の切り身を酒とみりんを混ぜた味噌に朝からつけておき、オーブンで軽く焼く。
その間に豪州産蕎麦を固めに茹でてザルにあけ、別に茹でておいた絹さや、小口切りにした細ネギ、そしてゴマを振りかける。蕎麦のつゆは、韓国産の安い鰹節を使って大量につくっておいた自家製のものだ。それにちょいとライム汁をしぼり、ゴマ油をたらした。
焼きあがった鮭を載せて、出来上がり。

普段は味噌漬けには白身の魚を使うのだが、今回は鮭が冷凍庫にあったのでそれで試してみた。ひとが来ると言ったって、そんなオオゴトに考えていてはわたしのような無精者には出来そうもない。自分の食べるものにちょいと手を加えたぐらいなら、何とか、ね。
添えたのは、和風ドレッシングのグリーンサラダのみ。

さて、こちらでは蕎麦は主食ではなくあくまでも「付け合せ」だ。
だから、ジャガイモやスパゲッティの代わりに使ったり、タイ風のココナッツミルク入りカレーソースで合えたり、サラダに入れたり、実だくさんのスープで煮ちゃったり、とかなり変わった使い方をされている。「今日はささっと軽く蕎麦でも」と、ネギをぱらぱらと振りかけただけでつゆごとずずずっとすするわけではない。
今回は、この蕎麦のベッドに鮭を載せて、なんだかこちらでよくある「フージョン料理」のような雰囲気になった。意外や意外、味噌の香りがほんのりとただよってこってりとした鮭も美味しい。

わたしはやっぱり白い御飯が欲しくなっちゃったけれどね。

 

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