バッテンのついた菓子パン

ヨーロッパでもこれはどちらかと言うとアングロサクソン系の習慣らしく、スイスやフランスでは見たことがない。
アングロサクソンの「春の女神」(イースター)を崇めるために作られたのがその始まりで、この丸い形は月を、そして十字は四季を表している。しかし、初期のキリスト教会がこの習慣を引き継いで宗教的な意義が強めたため、本来の「春を祝う」という習慣は薄れていってしまったようだ。

店先に出回る食べ物によって、季節または伝統を感じるというのは日本でもよくあることだが、このバッテンのついた菓子パンで「ああ、もうすぐ休暇だい」とウキウキしてくるのは子供たちもセンセイも同じである。

昨日放課後の語学教師ミーティングの席でも、この菓子パンがふるまわれた。普段しかめっつらをしているセンセイたちの顔ももちろんほころんでしまう。
わたしもひとつもらったが、選んだのはチョコレートチップ入りのものだ。シナモンの香りが鼻をくすぐり、あんまり美味しいので「どこで買ったの?」と思わず聞いてしまった。

今日ショッピングに出たのは、普段の「買出し」もあったが、ホントの目的はもちろん焼きたての Hot Cross Bun である。朝のうちに車をブッ飛ばして買いに出た甲斐があり、パン屋のおじさんが渡してくれた紙袋からは、シナモンの香りとともに暖かいぬくもりが手にじんわりと伝わってきた。

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