がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

ポップコーンボールを日本語で

2月にも一度書いたのだが、わたしの受け持つ8年生(12−13歳)の中には、イマージョン教育の選抜クラスがある。日本語だけを使って主に食に関することを学ぶクラスだ。今日は、生徒たちが楽しみにしている料理の日である。

簡単にできて、しかも説明が難しくないレシピということで選んだのが「ポップコーンボール」。電子レンジでマシュマロとマーガリンを溶かし、ポップコーンにからめてからベーキングペーパーにくるんで丸めるだけだ。常温になるとマシュマロが固まるので、ボールの形にできる。
ポップコーンは、事前に作っておかなければならない。こんなものまで作らせたら、22人もいるクラスでは片づけと洗いものも入れて50分という枠におさまらないのだ。

そんなわけで、友達が貸してくれたポップコーンメイカーで昨晩作り始めたのだが、勝手に作ってくれるとは言え、いやはや大変時間がかかってしまった。それに、手伝いに来てくれる11年生のバイリンガル(日本人だがオーストラリア生まれ)2人とわたしを入れて総勢24人分のポップコーンなんて、この長い人生でも一度も作ったことがない。
キッチンから漂ってくるポップコーンの香りに少々げんなりしてきたころ、やっと30リットルはいるプラスティック製ゴミ袋いっぱいのポップコーンが出来上がった。
もちろん、今朝のわたしの姿はまるで「サンタクロース」である。何しろこのばかでかい袋をかつぎ、さらに30袋ほどのマシュマロまで提げているのだ。

授業中の調理を簡単にするために、わたしのほうが大変ながーい「残業」をしてしまったが、こんなふうに喜ぶ子供たちの顔を見るのはやはり楽しい。

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