がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

がびの日曜日:朝はノミの市へ

ギックリ腰と風邪と階段落ちの打撲のせいで、わたしはかなり落ち込んでいた。
どんなに昼も夜も働いても、遅れた仕事には追いつかない。あまり机に向かいすぎると、また肩と胸脇が痛む。夜寝返りを打つと必ず目が覚める。ほとほと疲れきったが、元々ギプスをはめているわけでもなく、学校ではあまり気づかれない。肩が同僚に触れただけでうずくまり、「あら、まだ直ってなかったの?」と驚かれるくらいだ。

日曜日になり、このままではダメになりそうだと思い友達に電話をする。別にグチを言いたいわけではなく、日曜日のお出かけをしたかったからだ。

近くのショッピングセンターは、日曜日閉店していることもあって広大な駐車場が空いている。そこを使って、近所のひとたちが蚤の市を開いているのだ。専門にそれを商売にしているひとたちもいるが、大半は「自分のいらないものは、他人のほしいもの」を期待したガラクタ市だ。わたしはここで花や草木を安く買って、庭に植えたこともある。
きょうの戦利品は、しかし草花ではなくムラノガラス細工風のピアスイヤリング。中国人夫婦の手作りのピアスは明るい日の光に輝いていて、どうしても欲しくなってしまい2セット買った。

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