泥棒に入った家を訴えるヤツ

こちらオーストラリアでは3月1日は労働記念日だ。
日本では「メーディ」5月1日がこの日に当たる。従って学校も休み、祝日の少ない西オーストラリアでも珍しい3連休だ。

久しぶりにビデオでもゆっくり観ようかと何本か借りてきたら、座ってスイッチを入れたとたん友達から電話がはいった。
「家 買っちゃった」ということで、嬉しくてたまらないらしく間取りからお値段まで全て話してくれる。日本に比べたらとんでもなく安い値段だが、やはり郊外だ。 彼女の働く学校までは、車で1時間ほどかかる。このくらいの通勤時間は東京では常識だが、ニンゲンの少ないパースでは結構遠く感じられるものだ。
しかし、不動産ブームのパースでは去年で12%も価格が上がり、それにつれて若いカップルの買える物件も郊外へと段々離れていく。

庭が広いから犬でも買おうかなって、話しているの。防犯用にもなるし。」
こちらでは防犯ベルのついている家も多いのだが、あまり用を足していない場合が多いらしい。
「じゃあ、ついでに塀のてっぺんに鉄条網かなんか張っちゃったらいいのに」と言ったら、とんでもない、とびっくりされた。
「鉄条網なんか張って、万が一泥棒でもそこに手をついて怪我されたら、訴えられちゃうのよ。」
これには、こっちのほうがびっくりした。
そういう事件が以前あって、防犯用に張られた鉄条網で何針も縫う大怪我をしたコソ泥が、その「泥棒に入った家の持ち主」を訴えたのだと言う。で、勝訴した。
そんなバカな、と思うのは間違いで、そもそも塀の上に張られた鉄条網なんてシロモノは「人を傷つける目的」に当たるのだ。過剰防衛ということらしい。
夜中に自分のウチの塀をよじ登ろうとして怪我をしたヤツの治療費を払うのは、さぞ悔しいことだろうなあ。

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ビデオを見るのだったら、もちろんピザである。
しかし、あのピザハットやらドミノといったデリバリー用のピザを食べるくらいだったら、自分で作ったほうがいい。ピザの台を作るのは実はそれほど難しくはないのだが、何しろまだ暑いし、めんどくさい。
結局イタリア食品店に行って、冷凍のピザ台と本物の水牛の乳を使ったモッツアレッラチーズを手に入れる。上に乗せる具は、ハム、玉ねぎ、マッシュルームなど、そして焼きあがった時点でオリーブオイルをちょいとたらし、パティオからむしってきたオレガノを散らす。
これに冷えたビールを一本添えて、ビデオ鑑賞の夜はゆっくりと更けていく。

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