帽子をとりたくない「キュウリ」少年

今日5時間目の授業は9年生のクラスだ。
授業を始めるときには、教室の外で一応簡単に並ばせ静かに入るようにさせているのだが、わたしが入り口から顔をだしたとたん、ひとりの男子生徒が「せんせいっ」と必死の面持ちで駆け寄ってきた。
そ してまるで誰にも聞かせたくないように、わたしにビッタリと張り付き小声でもにゃもにゃと話す。「何て言ってるのか聞こえないでしょうが」と言うと、「せ んせいっ、今日ボクは帽子を取りたくないんですっ」と回りを気にしながら、わたしに覆いかぶさるようにして話す。(14歳にして、パンプス込み167cm くらいのわたしよりアタマ一個大きいのだ。)
このくらいの年の男の子たちはよく野球帽をかぶっているのだが、礼儀として教室の中では必ずとるようにさせている。そのことを話しているらしいのだが、どうもよくわからない。「だから、なんで?」と聞いたら、「じゃ見てよっ、これでも帽子とれって言うの、せんせいっ。」
帽 子をすばやくとったら、その下から現れたのはなんとほとんど坊主刈り頭。「夏だからって、こんなに短くされちゃったんだけど、変だし恥ずかしくって誰にも みられたくなーいっ」とまた必死の面持ち。頭が小さくてニキビ顔が細長いので、まるでキュウリである。かわいそうだが、ぶっと吹き出してしまった。「ほ らー、せんせいだって笑うじゃないかー」「笑ってないってば、微笑んだだけっ」と言いながらも、また鼻がぴくぴくしてしまう。
いかん。
またしてもイタイケな子供を傷つけてしまうと思ったが、「キュウリ」に真剣な顔をされてもなあ。

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明日の授業の準備をしている間にできるものと言えば、結局全てオーブンに放り込んでおくモノグサ料理。今晩は、豚フィレ肉にオリーブオイル、チリ、タイム、ショウガ、香菜の茎、ライムのマリネ液をたっぷりすりこみ、ジャガイモ、ニンジン、セロリにも一緒にローストする。
これに、今日買ったサワーブレッドを添えて、ついでに赤ワインも一杯だけ。

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