がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

朝4時半に宴会の続き

朝、ひとの怒鳴る声で目が覚めた。時計を見たら、なんと4時半である。サマータイムのない西オーストラリアの夏は日が長いので、こんな時間でももう明るい。

し ばらくしたら、怒鳴っているのではないことがわかった。また例の隣人なのだ。どうもクラブ帰りに友達を誘って、またもやバルコニーで宴会の続きをやってい るらしい。まあ土曜日の朝(というよりまだ夜中)なので、後で昼寝をしてもいいやと思い、音楽をつけて本を読んでいたら6時半ごろに静かになった。やっと 寝たらしい。ぐっすり寝込んだころを見計らってあちらの寝室に面したドアを開けっぱらい、大音量の音楽でも流してやろうかと思ったが、あまりにオトナゲナ イのでやめた。

来年になったら、本格的に引越しを考えよう。
安い家賃の土地にいるので、すこし中心部からはずれれば庭付き一戸建 てでもこのアパートぐらいの家賃だ。セキュリティのしっかりしたアパートは安心なのだが、繁華街近くというのは繁華街に飲みに行くことの多いひとたちが住 むところらしい。いや、わたしだって飲みに行ったりひとを呼んだりするのは好きなのだが、隣人のバカ娘たちのように毎日飲んで騒いでいるわけにもいかな い。
それに歩いて10分でパブやらクラブやらがあると言っても、夜遅くなればやはり歩いて帰るのは怖いのでタクシーを使ってしまう。わたしが人目を引く美女だからではなく、繁華街をはずれるといきなりしんとした住宅地になってしまうからだ。

東京の実家に里帰りすると、わたしが夜出かけるたびにアタマの上に降ってくる母の言葉がある。「遅くなるとコワイひとがたくさんいるから、早く帰ってらっしゃいね。」これだけはわたしが20歳のころから変わらない。
そして、コワイひとがいるんじゃないかと勘ぐりたくなるほど、パース繁華街近くの住宅街は暗くひっそりとしている。

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午後になってから洗濯、そして掃除機を手に走り回っていたら、4時になってしまった。買出しに行くのを忘れた。
掃除機を放り出して車に飛び込み近くのスーパーに駆け込むが、果たして野菜類がほとんどなくなっている。明日ファーマーズマーケットに行ってもいいのだが、とりあえずベトナム食品店に行きレモングラス、香菜、中華小松菜を買う。
鶏 の胸肉を解凍し、レモングラス、香菜の根、チリ、レモン、しょうがと檸檬醤(レモン味のどろっとした甘醤油)に漬け込んでから、グリルの鉄板で焼いた。レ モングラスは鶏肉などの軽い肉に効かせると、さわやかな香りと味で美味しい。これに中華小松菜をさっと炒めてそえる。黄色い小さな花が真ん中に咲いていた のだが、炒めたらどこかにいってしまったらしい。

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