託児所ならぬ「託男所」

オトコはショッピングが嫌いである。土曜日の昼間っからパートナーと一緒にショッピングセンターやらブティック街に行くのが待ち遠しい、なんてオトコがいたらお目にかかりたいくらいだ。
だ からと言って、現代の働く女性が土曜日にオトコを残していこうなんて思っているわけでもない。家で何もせずゴロゴロしてるんだったら一緒に来てよっ、って なことになる。かくして元気イッパイの女性とウンザリとした顔を隠そうともしない男性のカップルが、土曜日のショッピング街を埋めるのだ。

そ してそこに目をつけたのが、土曜日の昼間はあんまりひとも来ない街のバーである。子連れショッピングに行く女性は、子供を預ける時間制託児所なんてものを よく利用する。では、オトコを預ける「託男所」があってもいいわけで、1500円ばかりの入場料であたたかいランチとビールが2本つき、しかもビデオも雑 誌プレイボーイもゲームも無料にしたら、大好評になってしまった。ドイツはケルンの話である。
昼前にオトコを連れてきて1500円払ってやり、 「いいコにしてるのよっ」とキスをしたらもう女性は自由だ。何を買っても「高い」と「はやくしろ」しか言わないヤツがいないのだから、思う存分ゆっくりと 買い物が楽しめる。しかもどこにオトコがいるのかわかっているから、安心でもある。オトコはオトコで、こんな時間に楽しめるトコがあるってこと自体、うれ しくって仕方がない。新しいひととも知り合えるし、バーの女の子とオハナシもできる。それもパートナー公認なのだから。

遊ばせてばかりもいない。日曜大工のレッスンまである。電動ノコギリの使い方やら、釘の打ち方まで教えてくれるのだ。疲れたら、またビデオを観たりペントハウスの綴じ込みヌードを眺めてもいい。最高である。確かにこれは「託男所」だ。
「週末くらいゆっくりさせてくれー」というのはオトコのよく言うセリフだが、働く女性は土曜日も精力的に動き回り、まったく頼もしい限りだ。「託女所」を作る話が出ないところを見ると、オトコの週末の使い方の下手さ加減は、どこの国でも同じなのかもしれない。

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土曜日に買ったマグロの赤身ステーキがあるので、ショウガ、みりん、酒に漬けておいてからグリルで焼く。中国野菜はさっと炒めると彩りがよいので、これには千切りのショウガとチリを加えた。いや、ご飯の進むこと。

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