がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

火曜日の飽食

香港に離れて住むひとが久しぶりにやってきた。友達の恋人だが、食べることと飲むことが大好きなので、彼女がやってくるとわたしにも声がかかる。
昨 日はそんなわけで、火曜日だというのに飲んでしまった。場所は例の「火曜日の生牡蠣半額ディ」のある眺めのよいレストランである。生牡蠣1ダースを頼んで から、メインはシーフードのひじきソース添え。どうも日本食を意識しているらしい。あっさりとしていて好感のもてる味付けだ。こういうものを食べるとどう も付け合せに「ごはん」と言いたくなるところだが、いくつか皆で分けようと選んだのは、フライドポテトにサラダである。「ごはん」は付け合せの選択の中に 含まれていなかった。残念。

オーストラリアはヨーロッパからの移民が大半を占める国だが、レストラン関係では少々異なる習慣を持つ。ヨー ロッパでは「水は買うもの」だが、「パンは黙っていてもテーブルに出てくるもの」である。オーストラリアではこの逆だ。日本のように水はいつでもタダで置 かれるが、パンは有料である。それも結構高い料金をとる。注文して食事が出てくるまでの間ワインやアペリティフを飲みながら待つわけだが、このときにパン をちぎりながら飲むほうが、スキッパラにアルコールを流し込むこともなくまたワインの味を損なうこともない。タイのヨーロピアン料理のレストランでもパン は出てくるので、オーストラリアのこんなところがちょっと不満である。

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