ためらいがちな決心は焼鳥で消える

少々忙しかったので(と言うより、毎度おなじみコワイ秘書が「待っていたんですよぅ」とばかりに仕事を持ってきてくれるから)今までショッピングに出る暇がなかった。
気分転換に、バンコクのショッピングは最適である。
ま がい物やら本物やら、とにかくここはモノであふれかえる街なのだ。靴もバッグも種類が豊富だし、何より袖と裾をチョン切らなくても着られる洋服がゴマンと ある。パースでわたしが行くのはもっぱら「165cm以下の女性用」という売り場に限られ、それも季節の初めに行かないとでかいサイズばかり売れ残る所な のだ。165cm以下で豪州サイズ14だの16だのというと、パンツなんぞ横幅と長さが同じに見えるくらいだ。わたしだって若いときに比べれば多少腰とお 腹の辺りがだぶついてきたが、豪州1では、まだまだ標準サイズなのである。ところがバンコクに来ると、このわたしの8号から10号のSサイズは、いきなり Lサイズに突入する。
タイに来たことのあるひとならおわかりだろうが、タイ人女性の細さは尋常ではない。日本人なんか足元にも及ばないくらい細く て小さい。しかし、典型的な日本人女性の横から見るとやけに平べったい体型と違い、メリハリのきいた身体をしており、足も綺麗だ。ここ10年ほどでパンプ スをはく女性も増えたので、以前のように大きすぎるハイヒールをサンダルのようにしてパカパカと歩くひとも、全く見かけない。そんなタイ人女性たちの標準 サイズというのは、日本で言えば7号以下なのだろう。Lサイズの服でさえ、わたしには少々きついこともある。
パースにいるときはあまり気にもかけないのだが、バンコクに帰ると「ああやっぱりダイエットしなくちゃなあ」とため息をついてしまうのはいつものことだ。

し かし、こうしてややためらいがちな決心をしたときに限って、通りにビッシリと立ち並んだ屋台の群れにまぎれこんでしまう。見つけたのは、わたしの大好きな タイ風焼鳥屋の屋台だ。甘辛いタレにつけてから炭火で焼いている。ここで、コリコリの砂肝と柔らかい手羽を買って、餅米ごはんの炊いたのをつけてもらう。 この餅米ごはんをちぎってほおばりながら焼鳥を楽しむのが、タイ風なのだ。炭火でもう一度あぶってもらったので、香ばしくて美味しい。

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