がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

明日のことは明日考えよう

あんまり疲れていたので、インターネットなしでワインを1本空け、かなり早めに床についたのが昨日。やはりぐっすり寝ると体調が違うものである。
実 は昨日は学校でイライラとすることが多く、「今日はよくねーぞー」と何度も呟いていたのが隣のオフィスのフランス語教師の耳にはいっていたらしい。夕方ま た採点用答案の山を抱えて出て行こうとするわたしに、「ねえ、そんなモン今日はうちに持って帰らないほうがいいわよ」と声をかけてきた。「全部置いていき なさいっ。今日のあなたは普段と違ってストレスがたまっているみたいだから、そんなモンきれいさっぱり忘れちゃって、酒でも飲みなさい。テレビ見なさい。 美味しいもん食べなさい。明日のことは明日考えてもいいのよ、たまには。」スカーレット・オハラのように言われて、それもそうだと考え直した。
ど さっとデスクに束を投げ飛ばし勇気凛々とハンドバッグひとつでオフィスを出たら、またその同僚が追いかけてきた。「全部置いていきなさいって言ったって、 まさか車や自宅の鍵まで置いていくとはねえ」とガハハと笑って、鍵束を投げ寄こす。「ありがとー、愛しているわよう」と怒鳴り返したら、離れたところでゴ ミを片付けていた掃除のオジサンが、ぎょっとしてこちらを見つめた。

そんなわけで昨日は生パスタで料理。帰りに寄ったイタリア食品店で、 赤ピーマンのローストと鶏肉の具がはいったカペレッティを買う。大きくて丸くてたくさん具が詰まっているので、わたしはこちらのほうがラビオリより好き だ。これを、めんどくさいという簡単な理由からアスパラガスと一緒にゆでてしまう。自家製トマトソースを解凍、パティオのバジリコをむしってパルミジャー ノと共にかければ、見た目は豪華ではないか。

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