Factの発音は「***タレ」じゃない

日本語を教えていると、いまだに英語との発音の違いにガクゼンとすることがある。以前書いた「何とかシティ」の「シ」の発音(2003年11月25日の日記)もそうだが、実はFactという言葉にも困った。

ご存知の通り、「あ」は口を大きく開けて出す発音ではない。どちらかと言うと、唇はあまり動かないのが普通だ。この「あ」は、実は英語のUに近い。太陽という意味の「サン(sun)」を発音する場合と同じだ。

ファクトは事実という意味で、日本語の文章にもカタカナで登場することが多くなったが、このU音に近い「あ」を使った日本風のFactの発音は、困ったことに「fucked」と間違われることが多い。罵り言葉になってしまうのだ。

わたしだって注意していないと、ついつい口をすべらせて “that’s the fact”(それが事実なんだよ)を「そりゃ、クソッタレだよ」と言ってしまい、生徒の爆笑をかうことがある。
もちろん、公の場での英語スピーチで日本人がオオマジメに「クソッタレの何とやら」を連発しても、誰も笑わないだろうけど。(しかし結構耳にするんだな、これがまた)
米国人と違ってAをエイと発音しない英国人やオーストラリア人でさえ、この言葉ではきちんとアからエの中間点くらいの発音をする。

だから、気をつけよう。
口の端を思いっきりひいて「え」の発音をしようとしながら、大きく口を開けて「あ」だ。ファェァェァェクトだ。ファクトというくらいだったら、フェクトと言ったほうがまだ正しく通じる。

ここを読みながら、コンピューターの前で「あえあえあえあえ」の発声練習をしているアナタ。ご健闘を祈ります。

 

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