がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

金曜日の運動会

sportsfestival金曜日は、日記を休むことが多くなった。というより、コンピュータをオンにしたくないのだ。長年の悪い癖で、コンピュータに電源がはいっていると、遊んで しまう。で、ついでにどっさりと仕事もしてしまう。逆の場合もよくある。だから、書斎に近づかないようにして、料理を作ったり酒を飲んだり、足にかじりつ くゆきちゃんをずりずりと引きずってあげる。ゆっくりと音楽を聴き、本を読み、または友達と出かけたり、コンピュータのない夜を過ごすことも楽しい。

さ てその金曜日は8年生(12-13歳)の運動会だった。だから、2時間目と3時間目の8年生授業はお休み。しかしわたしも休みになると思ったらオオマチガ イで、運動場に行って生徒の監視という仕事に切り替わる。監視と言っても、皆嬉しそうに体操着を着て走り回っているから、あまりやることもない。
運 動会は赤、緑、青、オレンジというグループに分かれての競技だが、カラー鉢巻なんてものはない。なにかそのグループの色を身につけるという規則だけであ る。で、このところの流行りは、髪の毛にカラースプレーを吹き付けるらしい。「せんせー、こんにちはー」という声に振り向いて、マッカッカやマッサオの髪 の毛をした子供たちにビックリさせられた。親が見に来るというわけでもないし、日本の学校のように整然と分刻みに進むプログラムとそれを進行させる係のひ とたちがいるわけでもない。華やかさには欠けるが、その分運動会を企画するセンセイたちの負担も少ないだろう。子供たちも、体育の授業に毛が生えたくらい の気安さからか、気軽にわたしに声をかけ、おしゃべりをしたがる。また、普段黙って隅っこの席にいる子が意外にスポーツ万能、次々と賞をとったりもしてな かなかおもしろい。

天気はよかったが西豪州特有の強い風が吹き、2時間の見回りが終わったころには、わたしの髪の毛はモシャモシャになってしまった。4時間目の10年生の授業にそのまま飛び込み「わ、せんせい、どしたんですかー」と皆に笑われて、初めて気がついた。

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