がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

休み時間のラブシーン

学校ではほとんどの教師に週2回、午前中の休み時間か昼のランチ休みの見回り当番が課せられる。毎日、朝のホームルームの後すぐに、1時間目と2時間目が 休みなしで続き、やっと休み時間が20分、そしてまた3時間目と4時間目があり、ランチ休みが45分。午後の授業は1時間だけだ。その1日2度の休み時 間、生徒の素行を監視するのが、当番の先生たちである。

わたしも水曜日の午前休みの20分、そして木曜日のランチ前半23分、中庭の売店周りをぶらぶらと 監視しながら歩く。ごみを平気でそこら辺に捨てるケシカラン子供を叱りつけ、喧嘩があれば飛んでいって怒鳴り、制服以外の服をコッソリ着用中の生徒の名前 を書き取り、20分なんぞ実はあっという間に過ぎる。
そんな中でどうも目のやり場に困るのが、11年生12年生(15歳ー17歳)のラブシーンで ある。あっちのベンチで抱き合う子がいれば、こっちの木の下では、ネッキングが始まる。後ろを振り向けば、いきなりチュウチュウの場面が目に入る。あまり ひどいのはもちろん注意してやめさせるが、教師のわたしのほうがとまどっているのに、当人たちはいたって平気の平左である。今日なんぞ、わたしの担当して いるクラスの9年生が唇ふれあんばかりにして抱き合っているではないか。14歳のくせに身体はわたしより大きい。しかしその男の子と女の子の口の中には、 ピカピカ光る立派な歯列矯正の列ががっきりとはまっているのだ。あれでキスなんぞして、からみあって外れなくなったらどうするんだろうね。

写真は、学校からの帰り道、見事に晴れたスワン川対岸から見たパース中心街の高層ビル。

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