がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

蜘蛛と蛾にいらだち、野鳥にほっとする

昨日さっそく新しいモニターに交換してもらい、ほっと一息ついた。…と思ったら、今日は警報機の具合がおかしい。朝になって警報機を切ろうとしたら、サービスランプがついている。昨晩ショートしたか何かで、オンになっていなかったということだ。
サービス会社に電話したら、「月曜日になりますがあ」などとノンキなことを言う。明日、わたしはバンコクに発ってしまうのだ。その留守の間、要塞が要塞でなくなっては困る。

20051217
しぶしぶやってきたサービスの若い男は、警報装置のあるボックスの中に、ごっそりと産み付けられた蛾の卵の固まりを見つけた。それが触ってショートしたらしい。虫の嫌いなわたしは、ぞわああと鳥肌が立ち、髪の毛まで逆立ちそうになった。乾燥しているパースにゴキブリはあまりいないが、他の虫はワンサカといるのだ。
モニターに警報機と、出発前のあわただしいときに何だってこんなに虫が出てくるんだろう。まったく。

いや、鳥肌が立つような虫だけではなく、その他の美しいイキモノもたくさんいるのがオーストラリアだ。
例年より涼しい十二月なので、まだジャカランダの花は満開。自宅のある並木道は、目の覚めるような青に染まっている。日本の桜のようなもので、これが咲くと「ああ、もう初夏」という気分になる。嬉しくて散歩がてらカメラを持ってでかけたのが、数日前。そして、ニューホランド・ハニーイーター (New Holland Honeyeater) を見つけた。花の蜜をすう豪州産の野鳥は多い。この鳥は比較的どこでも見られるが、カメラをちょうど持っていたのは運がよかった。大きな写真は、ここで。こちらのほうがはるかに美しい。

1 COMMENT

佐田薫子

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心中お察し申し上げます。
そして、目の覚めるような美しい光景を拝見。
オーストラリアは初夏なのですね。
私、ジャガランタは白い色と勝手に思い込んでおりましたので、まさにハッとした次第です。
「ある日、パースで」発刊おめでとうございます。
大人の色気と、都市の魅力を楽しませていただきます。

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