がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

完全版「左利きマウス」が指す画面に閉じ込められた蜘蛛

10月30日のエントリ「元気に左手を上げよう」に新しいコメントがあった。カーソルからハイパーリンクの上の右手に至るまで、ポインターを全て左利き用に反転させるソフトがあると言う。

さっそくVectorに飛んで、「左利きマウス」をダウンロードしてみた。いや、何だかひとりでニンマリしてしまうほど便利。タスクバーに常駐できるから、右利きも左利きも右クリックひとつでメニューから自由に選べる。起動のたびに、左利き用ポインターが自動で立ち上がるようにもできる。何よりウレシイのは、ハイパーリンクにカーソルを当てたときに「指差している左手」が出ることだ。些細なことである。しかしこれが自然なのだよ、わたしたち左利きには。
「我者」さん、どうもありがとうございます。

しかし、右上向きカーソル写真をアップしたのには、わけがある。
ちょいとボヤけてはいるが、ど真ん中に虫のようなものが見える。そう、小さな蜘蛛だ。そしてボヤけているのにもわけがある。何とヤツは画面の中にいるのだ。
わたしも初めのうちは「やだなあ、ディスプレイ『上』を歩き回っちゃって」と思ったくらいだが、払い落とせないのでやっと気づいた。
ヤツは2−3日画面をすりすりと我が物顔に歩き回っていたが、「そのうちいなくなるだろう」とタカをくくっていたわたしは、イライラしながらもその「虫を無視」しようと努めていたのだった。
ところが、だ。

昨日コンピューターをオンにして画面を見つめると、ヤツがど真ん中にいる。そして、びくとも動かない。そう、カワイソウな蜘蛛はとうとうお亡くなりになったのだ。それも、今年七月に買ったばかりの19インチ液晶大画面のど真ん中で。
このままわたしは、この死んだ蜘蛛がミイラ化していく様を毎日観察しなければならないのか。そう思ったら目の前がマックラになりそうだったが、気を取り直して考えた。
「こういう液晶モニターってのは、確か防塵された場所で製造されるんじゃなかったっけ?」蜘蛛が画面に入り込むなんて不可能だ。とすると、製造時にタマゴが産み付けられて画面の隙間で生まれちゃった蜘蛛か?

そんなわけで、製造会社のカスタマーサービスに電話をしたら、すぐに新品と取り替えてくれると言う。それも、こちらでは珍しくも配達してくれてついでに古いものは蜘蛛の死骸ごと引き取ってくれるらしい。
めでたし、めでたし。

しかし、「画面に閉じ込められた蜘蛛」の返品って結構多いんだろうか。

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