がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

餃子パーティーは楽しいよ

餃子は昔はよく作ったのだが、なぜかこのごろあまり自分では作らないことに気づいた。ふむ。それはもしかしてパースでは飲茶ランチが多いせいではないか。友達と飲茶に行けば、鍋貼餃子(中国餃子は少々皮が厚いけど)があるし小籠包もある。蒸した海老餃子なんて、ため息が出るほど美味しい。
そして日本に帰れば、近くにはテレビでも紹介されたほど美味しい餃子屋がある。最近ではセブンイレブンの100円餃子もあなどれないという話を聞いた。

しかし、自分の家で作る餃子は、どちらかというと「自分の味」だ。調味料なども他の家でごちそうになるのとは微妙に違う。わたしのように適当に作る料理でも、まあ、とにかく自分の味なのである。

ただしひたすら自分のためだけに餃子を作ってもつまらない。おつまみを出して白ワインでも飲みながらおしゃべりをし、餃子を包んだら楽しいではないか。
ということで、友達を2人呼んで「餃子パーティー」となった。

「皆で作ればいいよね」と言っても、さすがに具は切っておいたほうがいいと思い、午後になってからキャベツとニラをみじん切りにし、ショウガとニンニクをすりおろしておいた。豚ひき肉300gとキャベツは大体同じぐらいの分量、ただし重さではなく見た目の量だ。ニラは人差し指と親指でOK印を作った輪に入るぐらい。調味料は、紹興酒、ゴマ油、醤油に「鶏ガラスープの素」をハラハラと振りかけ、砂糖は少々。味をみてから塩コショウだ。いい加減だが、まあこのぐらいで下味がつく。

友達が来てから、万能ねぎを入れていないことに気づき、さっそくみじん切りにしてもらってから、肉と全て混ぜ合わせた。これが餃子のタネだ。
さあ包もう、ということになったが、おつまみはテーブルにセットしてしまっている。これを狭いカウンターに持ってきて、飲みながら包んだ。このほうが楽しいもんね。そして、出来上がったのがコレ。

皮のヒダの寄せ方がマチマチなのは、約一名(=わたし)が左利きだから。そしてなんだかイヤに巨大な餃子が数個あるのは、皮が足りなくなって以前作った大きい皮を解凍して足したから。

焼くのは簡単だ。最初に油を引いて強火で下の平らな部分に焦げ目をつける。それから水をコップ1杯さして蓋をし、8−10分ぐらい。水分がなくなったら出来上がりだ。

大根おろしにポン酢をたっぷりかけ、餃子にちょんと載せて食べる。これがさっぱりしていて美味しく、いくらでも食べられてしまう…と言いながら、本当に3人で作った餃子を全部ぺろりとたいらげてしまった。もちろんワインも白2本と赤2本、そして最初につくっておいたおつまみもきれいになくなった。

楽しいおしゃべりと美味しい食事に勝るものはないのである。

(6月6日記)

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