エカマイの One Ounce for Onion

バンコク・エカマイは15年ほど前はまだ今ほど新しいマンションの乱立もなく、ソイの内側に入れば比較的静かな地域だった。それがあれよあれよという間に車の通りが激しくなり、大型スーパーが開店し、少しずつトレンディな店が増えてきた。

エカマイのソイ12にはその昔住んだことがある。「何にもない」普通の住宅が立ち並ぶ道だった。ところが、ここはお隣の繁華街トンローに直結する道だったこともあり、現在では「エカマイ・ソイ12の珈琲通り」として、数えただけでも9軒ほどのカフェがある。

そのうちのひとつ「One Ounce for Onion」はソイ12からさらに小さな路地を抜けていくとあった。どこにでもあるようなタウンハウスが立ち並ぶ路地で、車が二台やっとすれ違えるくらいの幅である。大きな看板があるわけでもなく、オープンな入り口がなければ見過ごしてしまいそうな場所だが、サングラスやカジュアルウェアなどを売るOnionが右、カフェのOne Ounce for Onionは左側の小さな空間で、外にも座れるようになっている。ここで数人煙草を吸いながら珈琲を楽しんでいるひとたちもいる。カジュアルで居心地がよさそうだ。

お腹がすいていたので、珈琲はあとにしてまずランチを注文した。ドリンク類も色々とあり、特にコールドドリンク類が変わっている。

こちらはバナナクランチ(Banana Crunch)。バナナと砕いたキャラメルアーモンドとヨーグルトのミックスシェイク。ねっとりとした甘さ。

そしてミックスベリーとハーブのソーダ(Mixed Berries and Herb)は、赤い実(たぶんイチゴ)のピュレ−、ローズマリ、レモン、シナモンのミックスで、さっぱりとしている。

どちらもコンビネーションが絶妙だ。パッションフルーツとタイムのソーダ、ジンジャーピーチ、アーモンドキャラメルチーズシェイクなど、他のドリンクも試してみたいものばかり。

ランチとしての軽食は三つしかない。その中から二つ。
カフェお勧めの「グリルド・クロワッサン Grilled Croissant」は卵の黄身と豚ひき肉入りの自家製のスパイシーなトマトソースがついてくる。シンプルな一皿だが、カリカリのクロワッサンをトマトソースと卵の黄身でこってりとしたソースに浸して食べるだけでなんでこんなに美味しいんだろう。

もうひとつの皿は「ガーリックとベーコンのタイ風パスタ Pasta Thai Garlic Bacon」だ。こちらは細いカッペリーニを使い、ベーコン、チェリートマト、ピーマン、スライスしたニンニクにバジルとチリをからめてある。チリがぴりりと効いていて、なるほどタイ風のパスタだ。

最後に珈琲を。これがまたビックリするほど美味しい。バリスタの男性が上手いのかもしれないが、わたしの飲んだFlat White(オーストラリア流の呼び方だが、エスプレッソ珈琲を1ショット、そして泡立てたミルクを注いだ珈琲のこと)はその酸味と苦味がほどよく混ざり合いまろやかな舌触りだ。コーヒー豆はSiam Discovery Centerの有名な珈琲店、Brave Roastersのものを使っているという。コーヒー豆も売っているので、再訪の際には必ず購入しなくては。

そのほかにはデザート類も豊富で、隣のテーブルで注文されたワッフルとアイスクリームとイチゴのデザートに思わず手が出そうになった。

One Ounce For Onionは場所が駅から遠くて多少不便なので、観光客向けというよりは地元のヒップスターたちか近辺の高級マンションに住む駐在の外国人が多い。WiFiも無料なので、ゆっくりと午後の静かな時間を過ごすのに最適と言えるかもしれない。

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